DNPの環境配慮型「ラベル伝票」がエコプロアワード奨励賞を受賞、CO2排出量削減と可視化が評価される

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

DNPの環境配慮型「ラベル伝票」がエコプロアワード奨励賞を受賞、CO2排出量削減と可視化が評価される

PR TIMES より


記事の要約

  • DNPの環境配慮型「ラベル伝票」が受賞
  • CO2排出量削減と可視化が評価される
  • 2025年時点で年間700トン以上のCO2削減見込み

DNPの環境配慮型「ラベル伝票」がエコプロアワード奨励賞を受賞

大日本印刷株式会社(DNP)は、CO2排出量を削減する宅配・通信販売・物流の事業者等向け環境配慮型「ラベル伝票」で、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO )が主催する「第7回エコプロアワード」の「奨励賞」を2024年9月4日に受賞した。この「ラベル伝票」は、製造工程で有機溶剤を使わない剥離紙を採用しており、環境負荷の低減に貢献している。[1]

DNPは、従来のラベル伝票を環境配慮型「ラベル伝票」に切り替えることで、2025年時点で年間700トン以上のCO2排出量の削減を見込んでいる。さらに、自社製品のカーボンフットプリント算定・検証するシステムについて、「SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度」の認証を2024年3月に取得した。

受賞の評価ポイントとして、環境配慮型「ラベル伝票」1枚あたりのCO2削減量は少ないものの、宅配便の取扱数の多さと今後の増加を踏まえると環境への影響が大きいこと、CO2排出量の削減分を可視化する社内システムを構築していること、個人レベルでは気づきにくい配送伝票の環境負荷に対し、利用者への負担なく市場での普及が期待できることが挙げられている。

環境配慮型「ラベル伝票」の特徴まとめ

環境配慮型「ラベル伝票」 従来のラベル伝票
製造工程 有機溶剤不使用の剥離紙採用 有機溶剤使用
CO2排出量削減見込み 年間700トン以上(2025年時点) -
カーボンフットプリント算定 第三者認証型システムを導入 -
市場普及性 高い(利用者負担なし) -
環境配慮型「ラベル伝票」の詳細はこちら

カーボンフットプリントについて

カーボンフットプリントとは、製品やサービスのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスの総量を二酸化炭素(CO2)に換算して数値化したものである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 製品・サービスの環境負荷を可視化
  • 原材料調達から廃棄・リサイクルまでを対象
  • 企業の環境対策の指標として活用可能

DNPが導入した「SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度」は、カーボンフットプリントの算定結果の信頼性を高めるものだ。この制度により、環境配慮型「ラベル伝票」のライフサイクルでのカーボンフットプリントの可視化が可能となり、より正確な環境負荷の評価と削減効果の確認ができるようになった。

環境配慮型「ラベル伝票」に関する考察

DNPの環境配慮型「ラベル伝票」の開発と導入は、物流業界における環境負荷低減の重要な一歩だ。特に、個々の伝票のCO2削減量は小さくても、宅配便の大量利用を考慮すると、その累積効果は非常に大きなものになる可能性がある。一方で、この取り組みを業界全体に広げていくための標準化や、コスト面での課題が今後浮上する可能性もあるだろう。

これらの課題に対する解決策として、業界団体を通じた規格の統一化や、環境配慮型製品の使用を促進する政府の支援策などが考えられる。また、消費者の環境意識向上のための啓発活動も重要だ。今後は、ラベル伝票だけでなく、梱包材全体の環境負荷低減や、配送プロセス全体のCO2排出量削減など、より包括的なアプローチが期待される。

DNPのこの取り組みは、企業の環境責任と技術革新の融合を示す好例だ。今後は、この技術をさらに発展させ、より広範囲の製品やサービスに応用していくことが期待される。同時に、他企業や業界全体との連携を通じて、物流におけるサステナビリティの新たな基準を確立していくことも重要だろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「環境配慮型「ラベル伝票」が第7回エコプロアワードの「奨励賞」を受賞 | 大日本印刷株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000670.000069194.html, (参照 24-09-05).

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