麻生建築＆デザイン専門学校卒業生が建物管理DX化の最前線で活躍、BIMスキルを駆使し業界に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

麻生建築＆デザイン専門学校卒業生がBIM活用で活躍
鹿島建物総合管理でBIM-FMシステムを構築
BIMスキルを持つ学生の需要が高まる傾向

麻生建築＆デザイン専門学校卒業生のBIM活用による建物管理DX化

鹿島建物総合管理株式会社は、建物管理のDX化を推進するため「新生産推進室」を設立し、BIM-FMシステムの構築を進めている。このシステムは、設備の問題発生時に迅速な原因特定を可能にし、大規模修理の回避やコスト削減につながる。また、設備点検やメンテナンスのスケジュール管理にもBIMデータを活用し、業務効率化を図っている。^[1]

新生産推進室には現在5名が所属しており、そのうち4名が麻生建築＆デザイン専門学校の卒業生だ。彼らは在学中に習得したBIMスキルを日々の業務で発揮している。麻生建築＆デザイン専門学校では、業界でBIMの認知度が低かった時期から、この技術に着目し教育課程に取り入れてきた。学生はRevitを使用してBIMを学び、常に最新の状態で学習できる環境が整備されている。

BIMゼミでは、現場で活躍中の講師を交えて実際の企業案件やコンペを通じて学習が行われている。学生のBIMスキルの高さは、「マロニエBIMコンペOSAKA2023」での成績にも表れており、最優秀賞や奨励賞を受賞している。このように、BIMスキルを持つ学生への企業からのニーズは高く、就職時に大きなアドバンテージとなっている。

麻生建築＆デザイン専門学校のBIM教育の特徴

項目	詳細
使用ソフトウェア	Revit
学習環境	BYOD、最新のネットワーク環境
特別プログラム	BIMゼミ（実務者による指導）
実績	マロニエBIMコンペOSAKA2023で複数受賞
就職メリット	企業からの高いニーズ

BIMについて

BIMとは、Building Information Modelingの略称で、建築物の3次元モデルにさまざまな情報を付加して管理する手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

3次元モデルに建物の情報を統合管理
設計、施工、維持管理の各段階で活用可能
関係者間での情報共有と連携を効率化

BIMは建築業界のデジタル化において重要な役割を果たしており、麻生建築＆デザイン専門学校ではこの技術の教育に力を入れている。学生は在学中にBIMスキルを習得することで、卒業後すぐに実務で活用できる能力を身につけている。鹿島建物総合管理での活用例のように、BIMは建物管理のDX化にも大きく貢献している。

建物管理のDX化に関する考察

建物管理のDX化、特にBIM-FMシステムの導入は、業務効率の向上とコスト削減に大きな可能性を秘めている。設備の問題を早期に発見し対処することで、大規模修繕を回避できるだけでなく、予防保全の観点からも建物の長寿命化に貢献するだろう。また、データの一元管理により、属人化の解消やワークライフバランスの改善にもつながると考えられる。

しかし、BIMの導入には初期投資や従来のシステムからの移行、従業員のスキルアップなど、いくつかの課題も存在する。これらの課題に対しては、段階的な導入や社内外での教育プログラムの充実、先進事例の共有などが解決策として考えられる。今後は、AIやIoTとの連携によるさらなる自動化や予測分析の強化が期待される。

建物管理のDX化は、単に業務効率を上げるだけでなく、建築物の価値向上や環境負荷の低減にも寄与する可能性がある。例えば、エネルギー使用量の最適化や廃棄物の削減など、サステナビリティの観点からも重要な役割を果たすだろう。今後は、BIMを核としたデジタル技術の活用が、建築業界全体の変革を牽引していくことが期待される。