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BlackBerryがAI駆動型XDR「CylanceMDR Pro」を日本で提供開始、既存インフラ活用でセキュリティ強化を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • BlackBerryがAI駆動型XDR「CylanceMDR Pro」を日本で提供開始
  • 既存インフラに統合可能で、セキュリティ能力を向上
  • 300以上のツールと連携し、高度な脅威検知を実現

BlackBerryがAI駆動型XDRプラットフォーム「CylanceMDR Pro」を日本で提供開始

BlackBerry Japan株式会社は、AI駆動型のオープンXDRプラットフォーム上に構築された最先端のマネージド検知・対応(MDR)サービス、「CylanceMDR Pro」を2024年9月25日に国内向けに提供開始したことを発表した。このソリューションは、増大し続ける現代のサイバーセキュリティ上の課題に取り組むために設計されており、企業のセキュリティチームの運用負担を軽減することを目的としている。[1]

CylanceMDR Proは、既存のセキュリティインフラを一新せずに迅速にサイバーセキュリティ能力を向上させたい成長企業にとって理想的なソリューションとなっている。このプラットフォームは300以上のセキュリティツールやプラットフォームと統合可能で、ビジネスデータとアプリケーションを強力なセキュリティセンサーに変身させ、他のソリューションでは見逃してしまうような脅威でも検知し防止することを可能にするのだ。

BlackBerry Japanの執行役員社長兼エリアバイスプレジデントである吉本努氏は、CylanceMDR Proを「ゲームチェンジャーとなる画期的なソリューション」と評価している。同氏によると、昨年1年間だけでも業界全体で1分当たりのユニークな攻撃が約250%増加しており、この増加傾向は最新のグローバル脅威インテリジェンスレポートでも継続していることが確認されているという。

CylanceMDR Proの主な特徴まとめ

機能 利点
統合性 300以上のセキュリティツールと統合可能 既存インフラの活用、総所有コストの削減
検知範囲 エンドポイント、ネットワーク、クラウド、SaaS等をカバー 包括的な脅威検知と対応
AI活用 Cylance® AIによる高度な分析 攻撃シグナルの正確な識別、迅速な対応
専門家サポート セキュリティ専門家チームによる対応 高度な脅威への迅速かつ効果的な対処

XDRについて

XDRとは「Extended Detection and Response」の略称で、複数のセキュリティ製品やツールからのデータを統合し、高度な脅威検知と迅速な対応を可能にする次世代のセキュリティソリューションのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 複数のセキュリティ製品からのデータを統合し、包括的な可視性を提供
  • AIや機械学習を活用した高度な脅威検知能力
  • 自動化された対応機能により、セキュリティチームの負担を軽減

CylanceMDR ProはXDRの概念を具現化したソリューションであり、300以上のセキュリティツールと統合可能な点が特徴的だ。このオープンなアーキテクチャにより、企業は既存のセキュリティ投資を活かしつつ、AIによる高度な脅威検知と対応能力を獲得することができる。BlackBerryのAI駆動型アプローチと専門家のセキュリティチームの組み合わせにより、包括的なセキュリティ対策を実現している。

CylanceMDR Proに関する考察

CylanceMDR Proの導入により、企業は既存のセキュリティインフラを活用しながら、高度なAI駆動型の脅威検知・対応能力を獲得できる点が大きな利点だ。特に、人材やリソースが限られた中小企業にとって、専門家のサポートを受けられる点は魅力的だろう。ただし、300以上のツールとの統合が可能という柔軟性は、逆に導入時の設定や運用の複雑さにつながる可能性もある。

今後の課題としては、AIの判断の透明性と説明可能性の向上が挙げられる。高度化・複雑化するサイバー攻撃に対して、AIの判断根拠を人間が理解し、適切に対応できるようにすることが重要だ。また、新たな脅威に対するAIモデルの継続的な更新と、それに伴う誤検知率の管理も課題となるだろう。これらの課題に対しては、AIの判断プロセスの可視化技術の開発や、人間の専門家とAIの協調モデルの構築が解決策となり得る。

今後は、クラウドネイティブ環境やIoTデバイスなど、さらに多様化する企業のITインフラに対応した機能の拡充が期待される。また、AIによる予測型の脅威検知や、ゼロトラストアーキテクチャとの統合など、より先進的なセキュリティ概念との融合も見込まれる。BlackBerryには、これらの技術トレンドを積極的に取り入れ、常に進化するサイバー脅威に対抗できるソリューションの開発を期待したい。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「BlackBerry、AI駆動型オープンXDR「CylanceMDR™ Pro」、日本での提供開始 | BlackBerry Japan 株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000074.000060255.html, (参照 24-09-26).

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