プログラミング

PROGRAMMING

公開：2024-10-05

TISがXenlon～神龍 MigratorでPowerCOBOLのwebアプリケーション移行に対応、モダナイゼーションを加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• TISがXenlon～神龍 Migratorの新機能を発表
• PowerCOBOLのwebアプリケーション移行に対応
• 10月3日より提供開始、モダナイゼーションを支援

TISがPowerCOBOLのwebアプリケーション移行サービスを開始

TIS株式会社は2024年10月3日、「Xenlon～神龍 モダナイゼーションサービス」の新機能として、PowerCOBOLで作られたクライアントアプリケーションのwebアプリケーションへの自動移行に対応するメニューを追加したと発表した。この新機能は「Xenlon～神龍 Migrator」の自動変換対応ラインナップに組み込まれ、大規模レガシーシステムのモダナイゼーションを支援する。^[1]

新機能の特徴として、独自開発の分析・変換ツールを活用し、これまで対応していなかったPowerCOBOLのwebアプリケーション移行を可能にした点が挙げられる。この機能追加により、UNIXサーバおよびPowerCOBOL利用企業は、2034年の保守期限到来までにクライアントサーバ型アプリケーションをwebアプリケーションへ移行させることが可能となった。

TISの「Xenlon～神龍 モダナイゼーションサービス」は、圧倒的な変換率を誇る自社独自開発のリライトツール「Xenlon～神龍 Migrator」を活用している。このサービスにより、レガシー言語からJavaへのリライトを通じて、大規模レガシーシステムのモダナイゼーションを実現することができる。公共機関や金融機関など多くの企業への導入実績や独自開発の変換技術で培ったノウハウが、今回の機能拡張の基盤となっている。

Xenlon～神龍 Migratorの新機能まとめ

Xenlon～神龍 モダナイゼーションサービスの詳細はこちら

PowerCOBOLについて

PowerCOBOLとは、COBOLプログラマがCOBOLの知識を利用してWindowsで動作するアプリケーションをビジュアルに作成するための開発環境を提供し、作成したアプリケーションを実行するためのシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• COBOLの知識を活用したWindows向けアプリケーション開発
• ビジュアルな開発環境の提供
• 作成したアプリケーションの実行環境の提供

PowerCOBOLは富士通の製品名であり、現在は「NetCOBOL」に統合されている。UNIXサーバの製造・販売終了に伴い、PowerCOBOLを利用している企業は2034年の保守期限までにwebアプリケーションへの移行が必要となっている。TISの新サービスは、このような背景を踏まえて開発されたものである。

TISのXenlon～神龍 Migratorに関する考察

TISのXenlon～神龍 Migratorが持つ高い変換率と独自の分析ツールは、レガシーシステムのモダナイゼーションにおいて重要な役割を果たすだろう。特に、仕様書等のドキュメントが不要で画面レイアウトの読み取りだけで変換が可能な点は、長年運用されてきたシステムの移行において大きなアドバンテージとなる。ただし、完全自動化された変換プロセスがすべてのケースで適用できるわけではなく、複雑なビジネスロジックや特殊な機能を持つシステムでは、人間の介入が必要となる可能性がある。

今後の課題として、変換後のwebアプリケーションのパフォーマンスや拡張性の確保が挙げられる。単純な機能の移植だけでなく、クラウドネイティブな環境での最適化や、新しい技術トレンドへの対応も重要となるだろう。また、セキュリティの観点から、レガシーシステムから移行する際のデータの整合性やアクセス制御の適切な移行も注意が必要だ。

TISには今後、PowerCOBOL以外のレガシー言語やプラットフォームへの対応拡大、AIを活用した変換プロセスの更なる最適化、そしてモダナイゼーション後のシステム運用支援まで含めた総合的なサービス提供が期待される。レガシーシステムのモダナイゼーションは、単なる技術移行ではなく、ビジネスプロセスの再構築や新たな価値創造の機会でもあるため、TISの技術力とコンサルティング能力が一層重要になるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「TISの「Xenlon～神龍 モダナイゼーションサービス」が新たにPowerCOBOLのwebアプリケーション移行に対応 | ＴＩＳ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001644.000011650.html, (参照 24-10-05).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「プログラミング」に関するコラム一覧「プログラミング」に関するニュース一覧