ビジネススキル

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公開：2024-07-27

いつもがフルフィルメントサービス「いつロジ」を開始、大手モールの配送基準に対応し業務効率化を実現

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• いつもがフルフィルメントサービス「いつロジ」開始
• 楽天・Yahoo!の配送認定ラベル取得基準に対応
• 完全従量課金型で初期費用無料の物流サービス

いつロジの特徴と大手モールの配送基準対応

株式会社いつもは、2024年7月25日に大手モールの配送基準に対応した物流サービス「いつロジ」の提供を開始した。このサービスは、楽天市場の「最強配送」やYahoo!ショッピングの「優良配送ラベル」の取得基準を満たすことで、EC事業者の検索順位向上と転換率アップを支援する完全従量課金型のフルフィルメントサービスだ。^[1]

いつロジの主な特徴として、初期費用が無料で利用できる点が挙げられる。これにより、店舗の規模を問わず高品質な配送サービスの実現が可能となった。さらに、完全従量課金の料金体系を採用しており、EC事業者は柔軟に物流をアウトソーシングできるようになっている。

このサービスは、物流の2024年問題が業界全体に影響を与える中で、消費者の「翌日配送」へのニーズに応えるものとなっている。大手ECモールが提供する配送サービスの高度化に伴い、EC事業者にとって配送基準を満たすことが課題となっていたが、いつロジはこの問題の解決策として位置付けられている。

フルフィルメントサービスについて

フルフィルメントサービスとは、ECビジネスにおける受注から配送までの一連の物流業務を代行するサービスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 商品の保管、在庫管理、受注処理を一括で代行
• 梱包、発送、返品対応までをカバー
• EC事業者の物流業務負担を軽減し、本業に集中可能

フルフィルメントサービスを利用することで、EC事業者は自社で大規模な倉庫や配送システムを持つ必要がなくなり、初期投資を抑えつつ効率的な物流オペレーションを実現できる。また、専門業者のノウハウを活用することで、配送品質の向上や配送時間の短縮といった顧客満足度の向上にもつながるのだ。

いつロジに関する考察

いつロジの登場により、中小規模のEC事業者も大手モールの厳しい配送基準をクリアできるようになるだろう。これは、EC市場全体の競争力向上につながる可能性がある。一方で、多くの事業者がこのサービスを利用するようになれば、配送品質による差別化が難しくなる可能性も考えられる。

今後、いつロジには単なる配送代行にとどまらず、データ分析や在庫最適化などの付加価値サービスの提供が期待される。EC事業者の売上向上に直結するような機能、例えば顧客の購買傾向に基づいた在庫提案や、配送データを活用したマーケティング支援などが考えられるだろう。

また、環境負荷の低減も今後の重要な課題となるはずだ。配送の効率化だけでなく、梱包材の環境配慮型素材への切り替えや、再配達の削減に向けた取り組みなども求められるだろう。いつロジがこれらの課題にどのように取り組んでいくのか、今後の展開から目が離せない。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「大手モールの配送基準に対応した物流サービス「いつロジ」を提供開始 | 株式会社いつものプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000045980.html, (参照 24-07-27).

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