Wiseが全銀システム参加承認を取得、日本初の資金移動業者として国際送金の迅速化に貢献へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

Wiseが全銀システム参加承認を取得、日本初の資金移動業者として国際送金の迅速化に貢献へ

PR TIMES より


記事の要約

  • Wiseが全銀システムへの参加承認を取得
  • 日本初の資金移動業者として全銀システムに参加
  • 海外送金の迅速化と効率化が期待される

Wiseの全銀システム参加承認により海外送金の効率化が進展

海外送金や決済サービスを展開するWiseの日本法人ワイズ・ペイメンツ・ジャパンは、全国銀行データ通信システム(全銀システム)への参加申請を行い、日本国内で初めて承認された資金移動業者となった。この承認は、Wiseが仲介者を経由せずにリアルタイムで金融機関との相互送金を行うための第一歩となる重要な出来事だ。[1]

全銀システムへの参加が完了すると、Wiseは日本からの海外送金や日本向けの送金を20秒未満で処理することが可能になる。これにより、個人や法人のユーザーは、より迅速かつ効率的な国際送金サービスを利用できるようになる。Wiseのグローバルネットワークは、すでに英国や欧州などの5つの国内資金決済システムと直接接続しており、海外送金の約60%を瞬時に処理している。

ワイズ・ペイメンツ・ジャパンは、2024年初めに第一種資金移動業者の認可を取得しており、日本におけるサービスの拡充を進めている。この全銀システムへの参加承認は、Wiseの日本市場への継続的な投資と規制順守体制強化へのコミットメントを示すものだ。今後、Wiseは日本の顧客に対してより迅速で透明性の高い国際送金サービスを提供することが期待される。

Wiseの全銀システム参加承認の概要

内容 影響
承認内容 全銀システムへの参加承認 日本初の資金移動業者として参加
期待される効果 20秒未満での送金処理 国際送金の迅速化と効率化
対象通貨 40以上の通貨 幅広い通貨での送金が可能に
送金上限額 最大1億5千万円 大口送金にも対応可能
今後の展開 全銀システムとの接続準備 さらなるサービス向上が期待される

全国銀行データ通信システム(全銀システム)について

全国銀行データ通信システム(全銀システム)とは、日本の金融機関間で行われる資金決済を処理するための中核的なインフラシステムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 銀行間の振込や送金を即時に処理
  • 24時間365日稼働のシステム
  • 高度なセキュリティと信頼性を確保

全銀システムは、これまで銀行等の預金取扱金融機関に限定されていたが、2022年10月に参加資格が資金移動業者へも拡大された。この変更により、Wiseのような革新的な金融テクノロジー企業も全銀システムを利用できるようになり、より効率的で迅速な国際送金サービスの提供が可能となった。全銀システムへの参加は、日本の金融サービス市場における競争力向上と利用者利便性の向上に大きく貢献すると期待されている。

Wiseの全銀システム参加承認に関する考察

Wiseの全銀システム参加承認は、日本の国際送金市場に大きな変革をもたらす可能性がある。従来の銀行を介した送金方法と比較して、Wiseのサービスは手数料の透明性が高く、送金速度も速いため、ユーザーにとって大きなメリットとなるだろう。また、この承認は日本の金融システムの開放性と革新性を示す象徴的な出来事でもあり、他の金融テクノロジー企業の参入を促す可能性がある。

一方で、全銀システムへの参加に伴い、Wiseはより厳格な規制とコンプライアンスへの対応が求められることになる。システムの安全性や顧客情報の保護などにおいて、従来の銀行と同等以上の基準を満たす必要があるため、これらの課題にいかに対処するかが今後の成功の鍵となるだろう。また、既存の銀行や他の金融機関との競争が激化することも予想され、サービスの差別化や顧客獲得戦略の構築が重要になると考えられる。

今後、Wiseには全銀システムを活用した新たな金融サービスの開発や、他の金融機関とのパートナーシップ構築など、さらなる革新が期待される。同時に、日本の金融当局には、イノベーションを促進しつつも、システムの安定性と利用者保護のバランスを取る規制の枠組み作りが求められる。Wiseの成功事例は、日本の金融サービス市場の発展と国際競争力の向上に寄与する可能性があり、その動向から目が離せない。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「Wise、国内資金決済システム「全銀システム」への参加承認を取得 | ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000139099.html, (参照 24-10-22).

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