コスモ石油マーケティングがJ-クレジット制度活用のカーボンクレジット取引サービスを開始、企業のCO2削減を支援

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

コスモ石油マーケティング株式会社は2024年10月22日にJ-クレジット制度を活用したカーボンクレジット取引サービス「コスモ・ゼロカボクレジット」の実証を開始した。実証第一弾として北日本石油株式会社が所有するバージ船「第六十六つばめ丸」から発生するCO2のオフセットを実施している。^[1]

コスモエネルギーグループは2050年カーボンネットゼロの実現を目指しており、EVのカーリース事業や風力発電による再生可能エネルギー電力の販売を推進してきた。カーボンニュートラルの機運は地球や社会の持続的な発展に不可欠であるため、今後さらに自治体や法人の取り組みが加速することが予想されるだろう。

2025年以降には一般向けサービスを開始する予定であり、全国のコスモネットワークを活用したクレジット創出事業者化を目指している。地域資源循環と地産地消を志向することで、循環型社会の実現に向けた取り組みをさらに推進していく方針だ。

項目	詳細
商品名	コスモ・ゼロカボクレジット
商品内容	J-クレジット制度を活用したCO2排出量オフセット
対象	販売する燃料油の利用時に排出されるCO2
メリット	JPXカーボンクレジット市場登録やJ-クレジット口座開設が不要
販売開始時期	2025年以降

J-クレジット制度とは、省エネ設備の導入や森林経営などの取り組みによる温室効果ガスの排出削減量や吸収量を国が認証する制度のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

カーボンクレジット取引市場においてJ-クレジットは重要な役割を果たしており、企業の脱炭素化への取り組みを支援する制度として注目を集めている。コスモ・ゼロカボクレジットではJ-クレジット制度を活用することで、燃料油使用時のCO2排出量のオフセットを実現し、顧客の脱炭素化を支援する体制を整えた。

コスモ・ゼロカボクレジットの実証開始は、企業の脱炭素化支援において重要な一歩となる取り組みだ。特にJ-クレジット取引に関する事前準備が不要という点は、中小企業にとって大きなメリットとなり、カーボンクレジット市場への参入障壁を下げることにつながるだろう。

今後の課題としては、カーボンクレジットの安定的な供給体制の確立が挙げられる。クレジット創出事業者化を目指す中で、地域ごとの需要と供給のバランスを保ちながら、持続可能な取引市場を形成していく必要があるだろう。

将来的には地域資源を活用した新たなクレジット創出スキームの開発も期待される。コスモネットワークを活用した地産地消型のカーボンクレジット市場の形成は、地域経済の活性化と脱炭素化の両立を実現する可能性を秘めている。

^ PR TIMES. 「Ｊ－クレジット制度を活用したカーボンクレジット取引サービス「コスモ・ゼロカボクレジット」実証開始について | コスモエネルギーホールディングス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000168.000098598.html, (参照 24-10-23).

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