Yanekaraがモバイルスペースにオフグリッド給電システムを提供、100%ソーラーで電力自給を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

Yanekaraがオフグリッド給電システムを開発
三協フロンテアのモバイルスペースに採用
100%ソーラーで電力自給を実現

Yanekaraのオフグリッド給電システムによる100%ソーラー電力自給の実現

株式会社Yanekaraは三協フロンテア株式会社の主力製品「モバイルスペース」向けにオフグリッド給電システムを2024年10月30日に提供開始した。このシステムにより商用電源の引き込みが不要となり、照明や空調などの各種設備に必要な電力を100%太陽光発電で賄えるようになっており、三協フロンテアは柏市内での社員によるオフィス利用を通じた実証実験を開始している。^[1]

オフグリッドオフィスは定置型ユニットハウス「ユニット棟」と車検対応のトレーラーハウス「トレーラー棟」で構成されており、各棟の屋根と壁面に太陽電池モジュールを設置することで十分な発電出力を確保している。発電した電力は単相3線式ハイブリッドインバータを介してオフィス内の設備に供給され、DCリンク蓄電池に蓄電される仕組みとなっている。

またYanekaraはオフィスの電力消費予測と発電予測に基づいて最適な発電出力と蓄電容量を提案し、太陽電池モジュールを最も効率よく利用するためのハイブリッドインバータと蓄電池の設計・調達・施工までをトータルでソリューション提供している。さらに太陽電池ストリング毎の発電量やオフィスの電力消費量、蓄電池の充電率や蓄電量をWeb上で閲覧・ダウンロードできるデータダッシュボードも提供している。

オフグリッド給電システムの特徴まとめ

項目	詳細
システム構成	太陽電池モジュール、単相3線式ハイブリッドインバータ、DCリンク蓄電池
設置場所	ユニット棟およびトレーラー棟の屋根と壁面
主な機能	100%太陽光発電による電力自給、Web上でのデータ管理
導入メリット	商用電源工事不要、完全なモバイル性の実現

DCリンク蓄電池について

DCリンク蓄電池とは太陽光発電システムで生成された直流電力を効率的に蓄えるための蓄電システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

直流電力を変換ロス無く蓄電可能
ハイブリッドインバータと連携した効率的な電力管理
電力需要に応じた柔軟な充放電制御

オフグリッド給電システムにおいてDCリンク蓄電池は太陽光発電システムと建物内の電気設備を結ぶ重要な役割を果たしている。発電量や電力消費量のデータをリアルタイムで収集・分析することで、効率的な電力利用と安定した電力供給を実現している。

オフグリッド給電システムに関する考察

オフグリッド給電システムの実用化は再生可能エネルギーの活用促進において画期的な一歩となる可能性を秘めている。特に商用電源の引き込みが困難な場所での建物利用や災害時の非常用電源として高い有用性を発揮することが期待できるだろう。ただし発電効率や蓄電容量は天候や季節に左右されるため、長期的な運用データの収集と分析が不可欠となる。

今後の課題として、太陽電池モジュールの発電効率向上や蓄電システムの大容量化、さらなるコスト削減などが挙げられる。特に寒冷地や日照条件の悪い地域での運用には技術的なブレークスルーが必要となるだろう。システムの信頼性向上と普及促進に向けて、継続的な技術革新と実証実験の積み重ねが重要となる。

また将来的には他の再生可能エネルギー源との併用や地域マイクログリッドとの連携など、システムの拡張性も期待される。オフグリッド給電システムは持続可能な社会の実現に向けた重要なソリューションとなり得るため、さらなる技術開発と実用化の推進が望まれる。

参考サイト

^ PR TIMES. 「Yanekaraのオフグリッド給電システム、三協フロンテアの「モバイルスペース」に搭載 | 株式会社Yanekaraのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000067381.html, (参照 24-10-31).

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