VetanicとコージンバイオがiPS細胞再生医療で業務提携、動物用再生医療製品の実用化に向け開発を加速
PR TIMES より
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記事の要約
- Vetanicがコージンバイオと動物用iPS細胞の開発で業務提携
- 動物用再生医療等製品の高品質化と早期承認取得を目指す
- 独自のイヌiPS細胞樹立技術を基盤とした製品開発を加速
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VetanicとコージンバイオのiPS細胞再生医療開発提携
株式会社Vetanicは、2024年11月11日にコージンバイオ株式会社との間で動物用iPS細胞由来再生医療等製品の開発に関する業務提携の基本合意書を締結した。Vetanicは独自の動物iPS細胞樹立技術を基盤として、1stパイプラインとしてイヌiPS細胞由来間葉系幹細胞の開発を進めており、今回の提携によって研究開発の加速を図るものだ。[1]
コージンバイオは多種多様な細胞培養用培地の独自開発や再生医療のための細胞加工の受託サービスなど、再生医療分野における重要な基盤技術の研究開発にノウハウを蓄積してきた実績を持つ。細胞外小胞体の研究支援や獣医療への応用を目指した大学との共同研究にも着手している企業である。
両社の業務提携により、世界標準となる動物再生医療等製品の実現に向けて、高品質な製品製造の推進と製造販売承認の早期取得を目指すことになった。さらに動物iPS細胞の様々な分化誘導細胞の研究を進め、獣医療分野における再生医療のさらなる発展とヒト医療へのtranslational researchの推進も視野に入れている。
動物用iPS細胞再生医療の開発内容まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
提携企業 | Vetanic、コージンバイオ株式会社 |
開発対象 | 動物用iPS細胞由来再生医療等製品、研究用製品 |
主要技術 | 独自の動物iPS細胞樹立技術、細胞培養用培地開発 |
目標 | 高品質な製品製造、製造販売承認の早期取得 |
期待される効果 | 獣医療分野の再生医療発展、ヒト医療への応用 |
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間葉系幹細胞について
間葉系幹細胞とは、体にもともと備わっている体性幹細胞の一つで、自己複製能と他の細胞への分化能を持つ細胞のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 骨、軟骨、脂肪、神経、肝細胞などへの分化能力
- 自己複製能力による細胞増殖が可能
- 再生医療への応用実績がある
従来は脂肪や骨髄、末梢血などから間葉系幹細胞を採取して臨床応用されていたが、iPS細胞由来の間葉系幹細胞は、ドナーに依存せずに高品質な細胞を安定的に製造できる可能性を持つ。Vetanicが開発を進めているイヌiPS細胞由来間葉系幹細胞は、この利点を活かした革新的な再生医療製品となることが期待されている。
動物用iPS細胞再生医療に関する考察
Vetanicとコージンバイオの業務提携は、動物医療における再生医療の実用化を大きく前進させる可能性を秘めている。特にイヌiPS細胞由来間葉系幹細胞の開発は、従来困難とされていた動物種でのiPS細胞樹立技術を克服した画期的な成果であり、獣医療分野に新たな治療選択肢をもたらすことが期待できる。
しかし今後は、製品の品質安定性の確保や製造コストの最適化、規制当局への対応など、実用化に向けた様々な課題が出てくるだろう。両社の技術力とノウハウを組み合わせることで、これらの課題を効率的に解決し、より多くの動物たちに高品質な再生医療を提供できる体制を構築することが重要である。
さらに、動物用再生医療の発展はヒト医療への応用可能性も秘めている。獣医療での実績を積み重ねることで得られる知見は、ヒト用再生医療製品の開発にも大きな示唆を与えることができるだろう。動物実験の3R原則への貢献も含め、両社の取り組みが医療全体の発展につながることを期待したい。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「iPS細胞で動物再生医療を推進するVetanic、東証グロース上場企業コージンバイオ株式会社との業務提携基本合意締結のお知らせ | 株式会社Vetanicのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000083002.html, (参照 24-11-13).
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