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公開：2024-11-15

Tokyo Artisan IntelligenceがStingRayを発表、FPGAを搭載した次世代エッジAIプラットフォームの展開へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Tokyo Artisan IntelligenceがEdgeTech+ 2024に出展
• 次世代エッジAIプラットフォーム「StingRay」を展示
• Efinix社のTitanium FPGAを搭載した新プラットフォーム

Tokyo Artisan IntelligenceのStingRay出展

Tokyo Artisan Intelligence株式会社は、AI/生成AIで加速する事業変革と産業DXをテーマとした展示会「EdgeTech+ 2024」に2024年11月20日より出展することを発表した。主力製品としてEfinix社のTitanium FPGAを搭載したエッジAIプラットフォーム「StingRay」のコンセプトを展示する予定だ。^[1]

StingRayプラットフォームは高速処理と低遅延、低消費電力といった特徴を持ち、電力制限をクリアしながらリアルタイムでの物体検出や画像認識を実現することが可能になった。パシフィコ横浜で開催される展示会では、株式会社エフソルのブース内でStingRayの詳細な説明が行われる予定である。

Tokyo Artisan Intelligenceは東北大学発のベンチャー企業として2020年3月に設立され、AI技術で人類の発展に貢献するという理念のもと事業を展開している。産業機器や医療機器、製造装置、ヘルスケアなど幅広い分野において、データセット構築から学習、ハードウェア実装までのトータルソリューションを提供してきた実績がある。

StingRayの主な機能まとめ

EdgeTech+ 2024の詳細はこちら

FPGAについて

FPGAとは「Field Programmable Gate Array」の略称で、製造後に構成を設定できるデジタル集積回路のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• プログラミング可能なハードウェア回路
• 用途に応じた柔軟な回路構成が可能
• 並列処理による高速な演算処理を実現

エッジAIプラットフォームStingRayに搭載されているEfinix社のTitanium FPGAは、AIアルゴリズムの実装に最適化された設計となっている。FPGAの特徴を活かすことで、リアルタイムでの物体検出や画像認識などの高度なAI処理を、低消費電力で実現することが可能になるのだ。

StingRayに関する考察

StingRayの登場は、エッジコンピューティングの新たな可能性を示唆している。FPGAを活用したハードウェアの柔軟性と、エッジAIの処理能力を組み合わせることで、従来のクラウドベースのシステムでは実現が困難だった低遅延のリアルタイム処理が可能になるだろう。製造現場やヘルスケア分野での活用が期待される。

しかし、FPGAの実装には専門的な知識とスキルが必要となるため、導入のハードルが高くなる可能性がある。エッジAIの普及を加速させるためには、開発者向けのツールやドキュメントの充実、導入支援サービスの提供が重要な課題となってくるだろう。Tokyo Artisan Intelligenceには、これらの課題に対する包括的なソリューションの提供が求められる。

将来的には、AIモデルの自動最適化機能や、より直感的な開発環境の提供が望まれる。特に、FPGAの専門知識がなくてもエッジAIシステムを構築できる統合開発環境の実現が、StingRayの普及における重要な鍵を握ることになるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「AIの展示会「EdgeTech+ 2024」にTokyo Artisan Intelligenceが出展 | Tokyo Artisan Intelligence株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000072103.html, (参照 24-11-15).
2. Intel. https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html

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