三菱UFJキャピタルがNEL株式会社へ出資、オンラインとオフラインのデータ融合による小売テック事業の展開へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

三菱UFJキャピタルがNEL株式会社に出資を実施
NELはオンライン・オフラインのデータ融合を推進
NELのosinaプラットフォームで消費者と商品を連携

三菱UFJキャピタルのNELへの出資による小売テック事業の展開

三菱UFJキャピタル株式会社は、三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合を通じてNEL株式会社への出資を2024年11月19日に実施した。NEL社は自社ECや会員アプリなどのデジタル上の体験から店内行動把握やデジタルサイネージまでを一気通貫でサポートする事業を展開している。^[1]

NEL社のマーケティングソリューション事業では、メーカー向けに小売店での売上向上のためのプロモーション支援を実施している。認知から来店促進までのフルファネルでの施策を展開し、主要アイテム以外のクロスセルにも繋げるなど多くの実績を上げている。

osinaプラットフォーム事業では、ブランドと消費者を推しでつなげるサービスを提供している。ユーザーは掲載商品の中から愛用品や気になる商品を購入後、SNSに動画を投稿することで再生数に応じた報酬を得られる仕組みを構築した。

NEL株式会社の事業概要まとめ

項目	詳細
設立日	2017年12月14日
本社所在地	東京都渋谷区恵比寿1-21-17 Sreed EBISU+C 3F
代表者	代表者取締役社長：西田陸
事業内容	osinaの運営、SNS専門総合広告代理事業、キャスティング事業、ソフトウェア事業

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クロスセルについて

クロスセルとは、顧客が購入を検討している商品に関連する別の商品やサービスを追加で提案・販売する手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

既存顧客の購買単価を向上させる効果的な手法
顧客ニーズに合わせた関連商品の提案が可能
顧客満足度の向上と売上増加の両立を実現

NEL社のマーケティングソリューション事業では、小売店での主要アイテム以外の商品をクロスセル施策として展開している。フルファネルでのプロモーション支援により、消費者の認知から購買までの導線を最適化し、効果的なクロスセル機会を創出することが可能だ。

NELのリテールテック事業に関する考察

NEL社のプロモーション支援事業は、オンラインとオフラインのデータを融合させることで、より効果的な販促活動を実現している点が革新的である。特にosinaプラットフォームを通じて、一般消費者の実体験に基づく情報発信と商品販促を組み合わせることで、より信頼性の高いマーケティング施策を展開できる可能性が高い。

今後の課題として、SNS投稿の品質管理や投稿者の信頼性確保が重要になってくるだろう。解決策としては、投稿ガイドラインの整備や投稿者の評価システムの導入、さらにはAIを活用したコンテンツ分析などが考えられる。デジタルマーケティングの進化に合わせた機能拡充が期待される。

将来的には、蓄積されたデータを活用した消費者行動分析や、リアルタイムでのマーケティング最適化機能の実装が望まれる。小売・メーカー・個人の三者がWin-Winとなる関係性を構築し、新しい購買体験の創出につながるプラットフォームへと発展することを期待したい。

参考サイト

^ PR TIMES. 「オンラインとオフラインのデータ融合を行うリテールテックカンパニー、NEL株式会社に出資 | 三菱UFJキャピタル株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000342.000076057.html, (参照 24-11-20).

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