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【CVE-2024-11313】TRCore DVCに深刻な脆弱性、認証なしで任意のコード実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TRCore DVCに任意のファイルアップロード脆弱性を発見
  • 認証なしでリモート攻撃者による危険なファイル実行が可能
  • CVSS評価が9.8のクリティカルな脆弱性と判定

TRCore DVCバージョン6.0-6.3のパストラバーサル脆弱性

TRCoreは同社製品DVCに深刻な脆弱性が発見されたことを2024年11月18日に公開した。この脆弱性は【CVE-2024-11313】として識別されており、パストラバーサルの脆弱性とファイルアップロード制限の欠如により、認証されていないリモート攻撃者が任意のディレクトリに危険なファイルをアップロードできる状態となっている。[1]

脆弱性はDVCバージョン6.0から6.3で確認されており、CVSSスコアは9.8と最も深刻なレベルに分類されている。攻撃者はWebシェルをアップロードすることで任意のコード実行が可能となり、システムに対して重大な影響を及ぼす可能性が指摘されているのだ。

TWCERTによる分析では、この脆弱性はCWE-23(相対パストラバーサル)とCWE-434(危険なタイプのファイルの無制限アップロード)に分類されている。攻撃に必要な特権は不要で、ユーザーの操作も必要としないため、システム管理者は早急なアップデートの適用が推奨されている。

TRCore DVCの脆弱性概要

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-11313
影響を受けるバージョン DVC 6.0-6.3
CVSSスコア 9.8(Critical)
脆弱性の種類 パストラバーサル、危険なファイルアップロード
攻撃要件 認証不要、ユーザー操作不要
脆弱性の詳細についてはこちら

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおいてファイルパスを操作される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 意図しないディレクトリへのアクセスが可能
  • システム上の重要なファイルの読み取りや改ざんのリスク
  • Webシェルの配置による不正なコード実行の危険性

TRCore DVCの事例では、パストラバーサル脆弱性と危険なファイルタイプのアップロード制限の欠如が組み合わさることで、より深刻な脅威となっている。攻撃者は認証を必要とせずにシステム上の任意のディレクトリにファイルをアップロードでき、Webシェルを通じて不正なコードを実行することが可能となるため、早急な対策が必要とされている。

TRCore DVCの脆弱性に関する考察

TRCore DVCの脆弱性は、認証機能とファイルアップロード制限の両方が適切に実装されていないという基本的なセキュリティ設計の問題を露呈している。特にクリティカルなインフラストラクチャを支える製品において、このような脆弱性が発見されたことは、開発プロセスにおけるセキュリティレビューの重要性を改めて示唆しているのだ。

今後はDevSecOpsの考え方を取り入れ、開発初期段階からセキュリティ要件を組み込むことが重要となってくるだろう。特にファイルアップロード機能の実装においては、ホワイトリスト方式による厳格な制限や、アップロード先ディレクトリの適切な権限設定など、多層的な防御策を講じる必要がある。

また、このような脆弱性は発見されてから修正されるまでの時間が攻撃のリスクを左右する重要な要素となる。セキュリティアップデートの迅速な適用を可能にするための仕組みづくりや、ユーザーへの適切な情報提供体制の整備も不可欠だ。今後のTRCoreには、より強固なセキュリティ体制の構築が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11313, (参照 24-11-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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