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【CVE-2024-10877】AFI 1.92.0以前にXSS脆弱性、未認証攻撃者によるスクリプト実行の可能性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • AFI 1.92.0以前にXSS脆弱性が発見
  • 未認証の攻撃者によるスクリプト注入が可能
  • WordfenceがCVE-2024-10877として報告

AFI 1.92.0のXSS脆弱性

WordfenceはWordPress用プラグインAFI – The Easiest Integration Plugin 1.92.0以前のバージョンにReflected Cross-Site Scriptingの脆弱性が存在することを2024年11月13日に公開した。add_query_argおよびremove_query_argの使用時にURLの適切なエスケープ処理が行われていないことが原因となっている。[1]

この脆弱性を悪用することで未認証の攻撃者はユーザーを欺いてリンクをクリックさせることで任意のWebスクリプトを実行できる可能性がある。CVSSスコアは6.1でMediumの深刻度に分類されており、攻撃者は特権を必要とせずにリモートから攻撃を実行することが可能だ。

Peter Thaleikisによって発見されたこの脆弱性は【CVE-2024-10877】として識別されており、CWE-79に分類される。脆弱性の影響を受けるのはAFI 1.92.0以前のバージョンであり、攻撃者は被害者をだまして特定のアクションを実行させる必要がある。

AFI 1.92.0の脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-10877
影響を受けるバージョン 1.92.0以前
CVSSスコア 6.1(Medium)
CWE分類 CWE-79
攻撃条件 特権不要、ユーザーの操作が必要

Reflected Cross-Site Scriptingについて

Reflected Cross-Site Scriptingとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種であり、ユーザーの入力データが適切にサニタイズされずにそのままWebページに反映されることで発生する問題のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • HTTPリクエストパラメータを介して悪意のあるスクリプトを注入
  • ユーザーの操作を必要とする反射型の攻撃手法
  • 適切なエスケープ処理により防止可能

AFIプラグインの脆弱性では、add_query_argとremove_query_arg関数使用時のURLエスケープ処理が不適切であることが原因となっている。この不備により攻撃者は特別に細工されたURLをユーザーにクリックさせることで任意のスクリプトを実行することが可能だ。

AFI 1.92.0の脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は広く使用されているプラグインであるほど影響が大きくなる可能性があり、特に認証を必要としない攻撃は深刻な問題となる。AFIプラグインの場合、URLパラメータの処理に関する基本的なセキュリティ対策が不十分であったことが問題であり、他のプラグインでも同様の脆弱性が存在する可能性は否定できないだろう。

今後は開発者がWordPressのセキュリティガイドラインに従い、入力値の適切なエスケープ処理を徹底することが重要となる。特にURLパラメータの処理においては、WordPress提供のesc_url関数などを適切に使用することで、同様の脆弱性を防ぐことが可能だ。

プラグイン開発者にとって、セキュリティ対策は機能開発と同様に重要な要素として認識される必要がある。WordPressコミュニティ全体でセキュリティ意識を高め、脆弱性の早期発見と修正が行われる体制を構築することが望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10877, (参照 24-11-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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