南海電鉄が南海小峰台太陽光発電所の運転を開始、なんばパークスなどで再生可能エネルギー100%を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

南海電鉄が太陽光発電設備の運転を開始
年間発電量約600万kWhの再生可能エネルギーを供給
なんばパークスなどで再生可能エネルギー100%を実現

南海電鉄の南海小峰台太陽光発電所が運転開始

三井住友トラスト・パナソニックファイナンス株式会社は南海電気鉄道株式会社と再生可能エネルギーの活用推進に向けた太陽光発電設備の導入に関する契約を締結し、2024年11月28日に運転を開始した。和歌山県橋本市南海小峰台に設置された太陽光発電設備は年間発電量約600万kWhを想定している。^[1]

本設備で発電された再生可能エネルギーは南海グループ初となる自己託送サービスを活用し、難波駅に隣接する施設のなんばパークスとなんばスカイオにて使用される仕組みとなっている。再生可能エネルギー由来のトラッキング付き非化石証書を付加した電力の併用により、両施設の使用電力について再生可能エネルギー100%を実現することが可能になった。

三井住友トラスト・パナソニックファイナンスは太陽光や風力、水力等の再生可能エネルギー由来の電力や、水素・アンモニアを活用したクリーンエネルギー、EVや蓄電池等の設備導入といった幅広い環境エネルギー領域に対して、ノンバンクの機能を最大限に活かしたソリューションを提供している。年間約16,000トンのCO2排出量の削減効果を見込んでいる。

南海小峰台太陽光発電所の概要

項目	詳細
事業者	南海電気鉄道株式会社
設置場所	和歌山県橋本市南海小峰台
年間発電量	約600万kWh
供給先施設	なんばパークス、なんばスカイオ
CO2削減効果	年間約16,000トン
特徴	自己託送サービス、トラッキング付き非化石証書の活用

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自己託送サービスについて

自己託送サービスとは、一般送配電事業者が提供する送電サービスの1つであり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

遠隔地の自家発電設備から自社施設への送電が可能
一般送配電事業者の送配電ネットワークを利用
電力の自己消費を効率的に実現

自己託送サービスは企業が所有する発電設備で生み出した電力を効率的に活用するための重要な仕組みとなっている。南海電鉄の事例では和歌山県の発電所で生み出された再生可能エネルギーを大阪市内の商業施設で活用することが可能になり、エネルギーの地産地消を実現している。

太陽光発電設備の導入に関する考察

南海電鉄による太陽光発電設備の導入は、都市部の大規模商業施設における再生可能エネルギーの活用という点で画期的な取り組みである。自己託送サービスとトラッキング付き非化石証書を組み合わせることで、遠隔地の発電設備を効率的に活用し、都市部での再生可能エネルギー100%を実現することが可能になった。

今後の課題として、天候による発電量の変動への対応や送電インフラの整備、蓄電システムの導入などが考えられる。これらの課題に対しては、AIを活用した発電量予測システムの導入や、複数の再生可能エネルギー源の組み合わせによるリスク分散が有効な解決策となるだろう。

将来的には、このような取り組みが他の商業施設や鉄道会社にも広がることで、都市部における再生可能エネルギーの普及が加速すると期待される。鉄道会社が保有する遊休地の活用や、駅舎への太陽光パネルの設置など、さらなる展開の可能性も視野に入れた取り組みを期待したい。

参考サイト

^ PR TIMES. 「南海電気鉄道株式会社南海小峰台太陽光発電所の運転開始について | 三井住友トラスト・パナソニックファイナンス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000138114.html, (参照 24-11-29).

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