Google WorkspaceがカスタムOIDCプロファイルでのSSO設定機能を追加、クラウドアプリケーションのアクセス管理が柔軟に
スポンサーリンク
記事の要約
- GoogleがカスタムOIDCプロファイルでSSOの設定が可能に
- すべてのGoogle Workspaceで2024年12月17日から提供開始
- より柔軟なクラウドアプリケーションのアクセス管理を実現
スポンサーリンク
Google WorkspaceでカスタムOIDCプロファイルによるSSO設定が可能に
Googleは2024年12月17日より、Google Workspaceにおいて管理者がカスタムOpenID Connect(OIDC)プロファイルを使用したシングルサインオン(SSO)の設定を可能にする機能をリリースした。この機能によって、従来のSAMLおよびMicrosoft Entra IDプロファイルに加え、OIDCによるユーザー認証の選択肢が広がることになったのだ。[1]
カスタムOIDCプロファイルの設定は、Adminコンソールの「Security」から「Authentication」を選択し、「SSO with third party IdP」から実行できるようになっている。この機能追加により、管理者はクラウドアプリケーションに対するユーザーのアクセスを単一の認証情報で管理できるようになった。
本機能はGoogle Workspace Essentials StarterとWorkspace Individual以外のすべてのGoogle Workspaceユーザー、さらにCloud IdentityおよびCloud Identity Premiumユーザーが利用可能だ。Rapid ReleaseとScheduled Release両方のドメインにおいて、2024年12月17日から1-3日かけて展開されることになっている。
Google WorkspaceのカスタムOIDCプロファイル設定まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
機能名 | カスタムOIDCプロファイルによるSSO設定 |
提供開始日 | 2024年12月17日 |
展開期間 | 1-3日間 |
対象ユーザー | Google Workspace(Essentials StarterとIndividual以外)、Cloud Identity、Cloud Identity Premium |
設定場所 | Adminコンソール > Security > Authentication > SSO with third party IdP |
認証方式 | OIDC、SAML、Microsoft Entra IDプロファイル |
スポンサーリンク
OpenID Connectについて
OpenID Connect(OIDC)とは、ユーザー認証のための標準プロトコルであり、OAuth 2.0をベースにした認証レイヤーを提供している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- OAuth 2.0の認可フローに基づく安全な認証機能
- JSON形式でのユーザー情報のやり取りが可能
- 複数のアプリケーション間でのシングルサインオンを実現
Google Workspaceでは、カスタムOIDCプロファイルを使用することで、サードパーティのIDプロバイダーとの連携が可能になっている。この機能により、管理者はユーザーのアクセス管理をより柔軟に行えるようになり、セキュリティを確保しながらクラウドアプリケーションの利用を促進することが可能だ。
カスタムOIDCプロファイルによるSSO設定に関する考察
カスタムOIDCプロファイルの導入により、Google Workspaceユーザーは認証システムの選択肢が広がり、より柔軟なアクセス管理が可能になったことは大きな進歩である。特にマルチクラウド環境を採用している企業にとって、統一された認証基盤を構築できることは運用負荷の軽減につながるだろう。システム管理者はSAMLやMicrosoft Entra IDプロファイルに加え、OIDCという選択肢を得たことで、組織のニーズに合わせた最適な認証方式を選択できるようになった。
一方で、カスタムOIDCプロファイルの設定には専門的な知識が必要となるため、導入時の教育やサポート体制の整備が課題となる可能性がある。特に中小規模の組織では、技術的なリソースが限られている場合があり、スムーズな導入のためにはGoogleによる充実したドキュメントやサポートの提供が不可欠だろう。複数の認証方式を並行して運用することによる管理の複雑化も懸念される。
今後は、より多くのサードパーティアプリケーションとの連携や、AIを活用した設定支援機能の追加が期待される。また、セキュリティ強化の観点から、多要素認証との組み合わせやリスクベースの認証ポリシー設定など、より高度な機能の追加も望まれる。Google Workspaceのエコシステムがさらに拡大することで、より多くの組織がクラウドサービスを安全かつ効率的に活用できるようになるだろう。
参考サイト
- ^ Google Workspace. 「 Google Workspace Updates: Available in open beta: Set up Single-Sign On with custom OpenID Connect profiles 」. https://workspaceupdates.googleblog.com/2024/12/open-beta-single-sign-on-custom-openid-connect-profiles.html, (参照 24-12-20).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
- Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- タダノがクラウド型ワークフローX-point Cloudを導入し申請業務の処理時間を95%削減、業務効率化を実現
- エレコムがUSB-CとUSB-A対応の外付けSSDを発売、初心者向けマニュアルとデータ復旧サービスで使いやすさを向上
- Tokyo100 Endurance Trailがココヘリを採用、携帯圏外でも高精度な選手追跡で安全性が向上
- パナソニックHDが脳の健康状態を計測するWEBアプリを開発、従業員の健康管理効率化へ
- サイエンスアーツがアジラのAI警備システムとBuddycomを連携、警備業務の効率化と迅速な初動対応を実現
- 北海道エアポートがマーケティング基盤KUZENを導入、新千歳空港の顧客体験向上へLINE活用を本格展開
- アイロバのBLUE SphereがBOXIL SaaS AWARDのWAF部門で3つの賞を受賞、クラウド型WAFサービスとしての高評価を獲得
- 堺市が中小企業向けセキュリティワークショップを開催、経営者と担当者それぞれに特化した実践的プログラムを提供
- イオンディライトがTOKIUMの経費精算システムを導入、紙書類が4分の1に削減され業務効率が大幅に向上
- ゲームエイトとソニーペイメントサービスが合弁会社S8 Plusを設立、新たな決済プラットフォームの提供へ
スポンサーリンク