住友林業がボストン近郊で純木造集合住宅を開発、脱炭素化とサステナブルな都市開発を推進
PR TIMES より
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記事の要約
- 住友林業が米ボストン近郊に純木造の賃貸用集合住宅を開発
- 総戸数260戸の4階建て1棟と5階建て1棟を2025年1月に着工
- 木造建築の普及による脱炭素化への貢献を目指す
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住友林業と中央日本土地建物による米国でのサステナブルな集合住宅開発
住友林業と中央日本土地建物は米大手デベロッパーFairfield Residential Holdings LLCと共同で、マサチューセッツ州ボストン近郊に純木造の賃貸用集合住宅を開発することを2024年12月16日に発表した。総戸数260戸の4階建て1棟と5階建て1棟からなる木造枠組壁工法による建築物で、2025年1月の着工と2026年10月の賃貸開始を目指している。[1]
本物件では共用部分にコワーキングスペースやプールなどの充実した設備を提供し、鉄筋コンクリート造と比較してコストを低減する。木造建築は鉄骨造やRC造に比べCO2排出量を削減でき、木材が炭素を長期間固定し続けることで脱炭素化に貢献することが可能だ。
物件は緑豊かなエリアに位置し、各住戸からは森林景観が望め、2棟の建物の間には湿地帯を活かした遊歩道が設けられている。ボストン中心部やボストン・ローガン国際空港まで車で約40分、周辺の雇用地や商業施設まで車で約10分以内と利便性が高く、バイオテクノロジーや医療関連企業の集積により今後も安定した需要が期待できるだろう。
Milford Vista物件概要
項目 | 詳細 |
---|---|
所在地 | 300-400 Deer Street, Milford, MA |
賃貸床面積 | 23,337 m2(251,194平方フィート) |
住戸数 | 260戸 |
構造・工法 | 木造・枠組壁工法 |
着工予定 | 2025年1月 |
賃貸開始 | 2026年10月 |
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木造枠組壁工法について
木造枠組壁工法とは、2×6材などの規格化された木材を使用して建物の壁や床、屋根などを構築する工法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 規格化された木材を使用することでコストを低減
- 環境負荷が低く、CO2排出量を削減可能
- 木材による炭素の長期固定が可能
木造枠組壁工法は鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比較して建設時のCO2排出量を大幅に削減できる工法だ。特に住友林業の純木造集合住宅では、構造部材や内装に多くの木材を使用することで、長期間にわたり炭素を固定し続けることが可能である。
純木造集合住宅開発に関する考察
純木造集合住宅の開発は環境負荷の低減と住宅供給の両立という点で画期的な取り組みといえる。特にボストン近郊という都市部での大規模な木造建築の実現は、今後の持続可能な都市開発のモデルケースとなる可能性を秘めている。
ただし木造建築特有の課題として、耐火性や耐久性の確保、メンテナンス体制の整備などが重要になってくるだろう。これらの課題に対しては、先進的な木材処理技術の導入や定期的な点検システムの確立が必要となる。
今後は木造建築技術のさらなる進化により、より高層の純木造建築が可能になることが期待される。住友林業グループの木材に関する豊富な知見と、米国デベロッパーの不動産開発ノウハウを組み合わせることで、脱炭素社会の実現に向けた新たな展開が見込めるだろう。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「米ボストン近郊に米大手デベロッパーと賃貸用集合住宅を共同開発~純木造で脱炭素化に貢献~ | 住友林業株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000138.000052275.html, (参照 24-12-19).
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