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公開：2024-12-20

アスエネがSMBC IndonesiaにCO2排出量見える化クラウドを提供、インドネシアの金融機関の脱炭素化を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ASUENEがSMBC IndonesiaにCO2排出量可視化クラウドを提供
• PCAFスタンダードに準拠した算定機能を実装
• 300社以上の投融資先企業のCO2排出量を見える化

アスエネのCO2排出量見える化クラウドがインドネシア金融市場に進出

アスエネ株式会社は、インドネシアの大手銀行SMBC IndonesiaにCO2排出量見える化・削減クラウドサービス「ASUENE」を2024年12月19日に提供開始した。SMBC IndonesiaはPCAFスタンダードに準拠した算定を行うことで、金融ポートフォリオ全体での脱炭素推進に向けた持続可能な金融活動への対応強化を目指している。^[1]

インドネシア政府とインドネシア金融サービス庁は、国内金融機関に対して気候変動リスクとCO2排出量管理の基準を強化する方針を打ち出している。PCAFスタンダードとCRSTガイドラインは、金融機関がポートフォリオ全体での脱炭素目標達成に必要不可欠な基準として位置づけられている。

SMBC IndonesiaによるASUENE導入は、投融資先のScope3カテゴリ15の算定に関してPCAFスタンダードへの正確な対応が可能な点が決め手となった。上場・大手企業を中心とする300社以上の投融資先企業のCO2排出量の見える化を進めることで、インドネシアの金融セクターにおける脱炭素化を加速させる狙いがある。

ASUENEの主な機能と特徴まとめ

PCAFスタンダードについて

PCAFスタンダードとは、Partnership for Carbon Accounting Financialsが定める金融機関向けの温室効果ガス排出量算定基準のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 金融機関の投融資ポートフォリオにおけるCO2排出量の統一的な算定方法を提供
• 国際的に認められた気候変動対策の指標として活用
• 金融機関の脱炭素目標設定と進捗管理に不可欠なツール

インドネシアでは2060年までのカーボンニュートラル達成を目指しており、PCAFスタンダードは金融機関による正確な排出量測定の基準として重要性を増している。金融機関による投融資先企業のCO2排出量の正確な把握と管理が、持続可能な金融活動の実現に向けた重要な一歩となっている。

ASUENEのインドネシア展開に関する考察

ASUENEのインドネシア市場への参入は、現地金融機関のESG対応を加速させる重要な転換点となる可能性がある。特にSMBC Indonesiaという大手金融機関との連携により、他の金融機関への波及効果も期待できるだろう。

今後の課題として、投融資先企業のデータ収集や算定精度の向上が挙げられる。現地企業のESG開示体制が十分に整備されていない可能性もあり、正確なCO2排出量の把握には時間を要する可能性が高いだろう。

インドネシア金融当局による規制強化の流れは今後も継続すると予想され、ASUENEの活用範囲は更に拡大する可能性がある。現地企業のESG対応支援を通じて、インドネシアの持続可能な経済発展に貢献することが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「アスエネが、CO2排出量見える化・削減クラウド「ASUENE」をインドネシアのSMBCグループの「SMBC Indonesia」に導入 | アスエネ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000443.000058538.html, (参照 24-12-20).

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