高校生が開発したAI進路指導「しろちゃん」、LINEで無料利用可能に

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

高校生がAI「しろちゃん」を開発
LINEで進路指導を受けられるサービス
ユーザーの興味から進路を提案

高校生が開発したAI進路指導サービス「しろちゃん」の詳細

高校生と大学生によるビジネスコミュニティ「First off Projects」は、LINEで進路指導を受けられるAI「しろちゃん」を2024年8月9日に公開した。このAIは、ユーザーの興味や価値観をヒアリングしながら、一人で自己分析を行うよりも幅広い可能性を提案するよう設計されている。従来の進路指導サービスとは異なり、特定の企業や学校を紹介することが目的ではなく、ユーザーの自己分析をサポートする点が特徴だ。^[1]

「しろちゃん」は、開発した高校生自身の「こんな進路相談が欲しい」という希望をもとに作られており、高校生の悩みを高校生自身が解決するという新しいアプローチを採用している。このAIは、LINEで友達登録することで誰でも無料で利用でき、ユーザーの将来について考え、一人では気づかない進路の可能性に出会えるよう支援する。また、高校生自身が利用するだけでなく、学校の先生の進路指導をサポートするツールとしても活用できる点も注目される。

First off Projectsは、スタディメーター株式会社の研究機関としての役割も担っており、メンバーは資金や学習機会の援助を受ける代わりに、本人の関心に基づいたサービスの開発や学習レポートの作成を行っている。このような取り組みは、新技術に関する知見や新規事業創出の事例を同社に還元することにもつながっており、高校生や大学生が実践的なビジネス経験を積む機会となっている。

AI進路指導サービス「しろちゃん」の特徴まとめ

	サービス概要	開発者	利用方法	特徴
主な特徴	LINE上で動作するAI進路指導	高校生	LINEでの友達登録	ユーザーの興味から進路提案
目的	自己分析のサポート	First off Projects	無料で利用可能	幅広い可能性の提示
対象者	高校生	スタディメーター株式会社支援	24時間利用可能	高校生の悩みに特化
活用場面	個人での進路相談	高校生と大学生のコミュニティ	チャットボット形式	先生の進路指導サポート

AI進路指導サービス「しろちゃん」に関する考察

AI進路指導サービス「しろちゃん」の登場は、教育分野におけるAI活用の新たな可能性を示している。このサービスが高校生自身によって開発されたという点は、ユーザーである高校生のニーズを直接反映できる利点がある一方で、専門的な進路指導の知識や経験が不足する可能性も懸念される。今後は、教育の専門家や進路指導のプロフェッショナルとの連携を強化し、AIの提案内容の質と信頼性を高めていくことが課題となるだろう。

また、LINEという身近なプラットフォームを利用している点は、高校生にとってアクセスのハードルを下げる効果がある。しかし、個人情報の取り扱いや、AIの判断に過度に依存してしまうリスクなども考慮する必要がある。将来的には、AIの提案を参考にしつつも、実際の進路指導担当者との対話を組み合わせたハイブリッドな進路指導モデルの構築が望ましい。そうすることで、AIの効率性と人間の経験や洞察を両立させた、より包括的な進路支援が可能になるだろう。

さらに、「しろちゃん」のようなサービスが普及することで、進路指導の在り方自体が変革される可能性がある。従来の画一的な進路指導から、個々の学生の興味や適性に合わせたパーソナライズされた指導へと移行することが期待される。ただし、AIの判断基準の透明性確保や、多様な進路選択肢の提示など、公平性と多様性を担保する仕組みづくりも重要だ。今後、このようなAIサービスが教育現場にどのように統合されていくか、その展開に注目が集まるだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「高校生の開発した進路指導AI「しろちゃん」が登場！LINEで自分の興味や関心から進路の提案を受けられる | スタディメーター株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000090606.html, (参照 24-08-10).

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