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公開：2025-01-10

パナソニックが米国で全館空調システムOASYSを発売、省エネと快適性を両立した新システムで住宅市場に参入

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• パナソニックが住宅向け全館空調システム「OASYS」を米国で販売開始
• ルームエアコン、熱交換気ユニット、DCモーター換気扇で構成された新システム
• 従来の空調方式と比較して50%以上の省エネ効果を実現

パナソニックの住宅向け全館空調システム「OASYS」米国展開

パナソニック空質空調社は、2025年1月7日より米国市場で住宅向け全館空調システム「OASYS」の販売を開始した。米国初となるルームエアコン、熱交換気ユニット、DCモーター換気扇を用いた搬送ファンで構成された全館空調システムであり、従来の空調方式と比較して50%以上の省エネ効果を実現している。^[1]

パナソニックは1993年から米国市場で天井埋込形換気扇「Whisper」シリーズを展開し、販売シェア2位を誇る実績を持つ。エナジースターアワードを計14回獲得するなど、省エネ、低騒音、高品質を特長とした製品として確固たる地位を確立している。

米国の一般的な全館空調方式では、ファンの騒音やダクトの形状による温度むらなどの課題が存在していた。OASYSは高性能なルームエアコンと熱交換気ユニット、業界トップクラスの省エネ性を持つDCモーター搬送ファンを組み合わせることで、これらの課題を解決している。

OASYS全館空調システムの特徴まとめ

OASYSの詳細はこちら

熱交換気ユニットについて

熱交換気ユニットとは、給気と排気の熱を交換しながら熱ロスを抑制した換気を行うシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 給気と排気の熱交換による省エネルギー効果
• 空調負荷の低減による効率的な温度管理
• PM2.5などの有害物質の抑制効果

パナソニックは2023年にメキシコで熱交換気ユニットの現地生産を開始し、住宅の高気密化に伴う換気および空調負荷軽減による省エネのニーズに対応している。米国市場においても熱交換気ユニットを活用することで、効率的な空調システムの実現に貢献している。

OASYS全館空調システムに関する考察

OASYSの導入により、米国住宅市場における省エネと快適性の両立が期待できる。特に脱炭素社会の実現に向けて、暖房機器のガスから電気への移行が求められる中、高効率なヒートポンプシステムとしての価値は非常に高いものになるだろう。

今後の課題として、米国特有の住宅構造や気候条件への適応が挙げられる。特に広大な住宅面積や地域による気候の違いに対して、システムの最適化やカスタマイズが必要になってくることが予想される。

将来的には家庭内のエネルギーマネジメント最適化に向けた取り組みとして、他の省エネ機器との連携も期待される。2025年1月22日にオープン予定のOASYSコンセプトホームを活用し、システムの実証実験や改良を重ねることで、より効果的な省エネソリューションの提供が可能になるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「米国市場で住宅向け全館空調システム「OASYS」事業を開始 | パナソニックグループのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006072.000003442.html, (参照 25-01-10).

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