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公開：2025-01-10

シムスバイオがTASCLシリーズの新製品3種を発売、三次元細胞塊培養の利便性が向上へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• シムスバイオが三次元細胞塊培養の新商品3種を発表
• TASCLワンディッシュとTASCLメッシュの販売を開始
• カルチャーインサート用アダプタも新たにラインナップ

シムスバイオが三次元細胞塊培養の新製品を発表

株式会社シムスバイオは三次元細胞塊培養マイクロウェルプレートTASCLシリーズの新商品として、TASCLワンディッシュとTASCLメッシュ、カルチャーインサート用アダプタを2025年1月16日から順次販売開始すると発表した。従来製品のTASCL6ウェルは6枚セットだったが、新製品は1枚での使用が可能となり、研究者の利便性が大幅に向上している。^[1]

TASCLワンディッシュはマイクロウェルプレートとカルチャーインサートをシャーレにセットした商品で、細胞を培養したまま底面から顕微鏡観察が可能となっている。TASCLメッシュはマイクロウェルプレート単品で、カルチャーインサートやシャーレなどの器材、ゲルなどに貼り付けて使用することができるのだ。

マイクロウェルプレートは600ウェルと1000ウェルの2種類が用意され、600ウェルは2025年1月16日から、1000ウェルは2025年3月以降に販売が開始される。カルチャーインサート用アダプタは35mmディッシュにカルチャーインサートを載せるためのアダプタで、オートクレーブによる繰り返しの滅菌使用が可能だ。

TASCLシリーズの新製品まとめ

TASCLの詳細はこちら

三次元細胞塊培養について

三次元細胞塊培養とは、細胞を立体的に培養する技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 均一なサイズと形状の細胞塊を大量培養可能
• 細胞の状態を長期間良好に維持できる
• 分化誘導や共培養などの高度な実験に対応

三次元細胞塊培養では、シリコーン製のマイクロウェルプレートに細胞懸濁液を注入することで、重力により細胞が均一に沈降し球状の細胞塊が形成される。タンパク質接着防止コーティングと底面の貫通孔により、カルチャーインサートを通じて培地やガスが循環し、1か月程度の長期培養が可能となっている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「三次元細胞塊培養マイクロウェルプレートTASCL（タスクル）シリーズ新商品、TASCLワンディッシュ、TASCLメッシュ、カルチャーインサート用アダプタを販売開始 | 株式会社シムスバイオのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000155538.html, (参照 25-01-10).

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