プラネックスのホテルルーター「ちびファイ4」にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、JVNが情報を公開し最新版ファームウェアでの対策を呼びかけ
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記事の要約
- プラネックス製ホテルルーター「ちびファイ4」に脆弱性
- JVNが脆弱性情報を公開し早急な対応を呼びかけ
- 最新版ファームウェアへのアップデートで対策可能
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プラネックス製ホテルルーター「ちびファイ4」のクロスサイトスクリプティング脆弱性
脆弱性対策情報ポータルサイトJVNは2025年1月8日、プラネックスコミュニケーションズのホテルルーター「ちびファイ4」ことMZK-DP300Nにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は製品にログインした状態でユーザーが細工されたURLにアクセスすることで、任意のスクリプトが実行される可能性があることが判明している。[1]
プラネックスコミュニケーションズはファームウェアバージョン1.05以前のMZK-DP300Nに脆弱性が存在することを認め、脆弱性対策済みの最新版ファームウェアの適用を呼びかけている。CVSSスコアは4.8であり、攻撃者が当該製品にログインして機器設定に細工をした場合に影響が発生する可能性が指摘されている。
この脆弱性情報はGMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社の石井健太郎氏によって報告され、JPCERT/CCが開発者との調整を実施したものだ。情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づく対応により、ユーザーの安全性確保に向けた取り組みが進められている。
MZK-DP300Nの脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
対象製品 | MZK-DP300N(ちびファイ4)ファームウェアバージョン1.05以前 |
脆弱性の種類 | クロスサイトスクリプティング(CWE-79) |
CVSSスコア | 4.8(CVSS v3) |
CVE番号 | CVE-2025-21603 |
影響 | 任意のスクリプトが実行される可能性 |
対策 | 最新版ファームウェアへのアップデート |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトを注入して実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
MZK-DP300Nで発見された脆弱性では、攻撃者が当該製品にログインして機器設定に細工をした場合、ログイン状態のユーザーが細工されたURLにアクセスすることで任意のスクリプトが実行される可能性がある。この脆弱性への対策として、プラネックスコミュニケーションズは最新版ファームウェアの適用を推奨している。
MZK-DP300Nの脆弱性に関する考察
プラネックスコミュニケーションズが迅速に脆弱性情報を公開し、対策版ファームウェアを提供したことは評価に値する。情報セキュリティ早期警戒パートナーシップを通じた報告から修正まで、適切な対応プロセスが実施されたことで、被害の拡大を防ぐことができたと考えられる。
今後はファームウェアの自動更新機能の実装や、定期的なセキュリティ診断の実施など、予防的な対策の強化が求められるだろう。特にホテルなどの公共施設で使用されるルーターは、多数のユーザーが利用する特性上、より強固なセキュリティ対策が必要となる。
また、クロスサイトスクリプティング対策として、入力値の検証やエスケープ処理の徹底など、開発段階からのセキュリティ対策の強化も重要だ。今回の事例を教訓として、IoT機器のセキュリティ設計における注意点を業界全体で共有し、より安全な製品開発につなげていく必要がある。
参考サイト
- ^ JVN. 「JVN#57428125: プラネックス製MZK-DP300Nにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性」. https://jvn.jp/jp/JVN57428125/index.html, (参照 25-01-11).
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