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ソニーがα1 II、α1、α9 IIIの電子署名機能を含むソフトウェアアップデートを開始、真正性カメラソリューションの強化へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • ソニーが3機種のミラーレス一眼カメラで電子署名機能を追加
  • 真正性カメラソリューションによるセキュリティ強化を実現
  • 機能向上と動作安定性の改善も同時に実施

ソニーがミラーレス一眼カメラのソフトウェアアップデートを実施

ソニーは2025年1月15日より、ミラーレス一眼カメラ「α1 II」「α1」「α9 III」のソフトウェアアップデートを順次開始した。アップデートでは真正性カメラソリューションで活用する静止画への「電子署名書き込み」機能を新たに追加し、撮影画像の信頼性を高める取り組みを強化している。[1]

α1 IIではVer.2.00、α1ではVer.3.00、α9 IIIではVer.3.00へのバージョンアップが実施され、各機種で動作安定性の改善が図られている。特にα1では「フォーカスブラケット」撮影機能や露出ブラケットの設定追加など、撮影機能の拡充も行われた。

また、報道機関向けには真正性カメラソリューションの一環として、イメージ検証サイトおよび電子署名ライセンスの有償サービスの提供も開始される。JPEG/RAWフォーマットの静止画に対応し、C2PA規格に準拠した画像の真正性検証を可能にしている。

各機種のアップデート内容まとめ

α1 II α1 α9 III
バージョン Ver.2.00 Ver.3.00 Ver.3.00
主な追加機能 電子署名書き込み、C2PAフォーマット対応 電子署名書き込み、フォーカスブラケット 電子署名書き込み、高速シャッター対応
画質機能 ユーザーLUT画質向上 位置情報連動改善 ユーザーLUT画質向上

真正性カメラソリューションについて

真正性カメラソリューションとは、デジタル画像の信頼性を確保するためのシステムで、主に以下のような機能を提供している。

  • カメラを用いて撮影したことの検証機能
  • 実存する3D被写体の撮影画像検証機能
  • C2PAフォーマットによる編集来歴の透明性確保

ソニーは報道機関・放送局とのパートナーシップを通じて、生成AIの進化に伴う画像改ざんやフェイク画像の課題に対処している。C2PAの運営委員会における活動と合わせて、報道分野での支援や社会的課題の解決に向けた取り組みを強化している。

カメラの真正性確保に関する考察

デジタルカメラメーカーが画像の真正性確保に取り組むことは、フェイクニュース対策として極めて重要な意味を持っている。特にソニーのような大手メーカーが電子署名機能を標準実装することで、報道写真の信頼性向上に大きく寄与することが期待できるだろう。

しかし、真正性確保の取り組みが一部の高級機種に限定されている現状では、普及に時間がかかる可能性が懸念される。今後は中級機種への機能展開や、より手軽に利用できる認証システムの開発が求められているところだ。

また、C2PA規格の普及と並行して、画像編集ソフトウェアメーカーとの連携強化も重要な課題となっている。編集履歴の透明性を確保しつつ、クリエイティブな表現の自由度を維持するバランスの取れたエコシステムの構築が望まれる。

参考サイト

  1. ^ SONY. 「真正性カメラソリューション対応のα1 II、α1、およびα9 IIIの最新ソフトウェアアップデートについて | お知らせ | [法人向け] カメラ | ソニー」. https://www.sony.jp/camera-biz/info2/20250115/, (参照 25-01-16).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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