【CVE-2020-1818】Huawei製品のCOPSプロトコルに境界外読み取りの脆弱性、複数の製品バージョンに影響
スポンサーリンク
記事の要約
- Huawei製品にCOPSプロトコルの実装における脆弱性が発見
- 複数のバージョンで境界外読み取りの脆弱性が判明
- 影響を受けるデバイスでサービス停止の可能性
スポンサーリンク
Huawei製品のCOPSプロトコル実装に関する境界外読み取りの脆弱性
Huaweiは2024年12月27日、同社製品のCommon Open Policy Service(COPS)プロトコル実装における複数の境界外読み取りの脆弱性を公開した。特定のデコード機能において受信データパケットを処理する際に境界外読み取りが発生する可能性があり、影響を受けるデバイスでサービス停止のリスクが存在している。[1]
この脆弱性は7つのCVE IDが割り当てられており、CVE-2020-1818からCVE-2020-1824までの連番で管理されている。Common Weakness Enumeration(CWE)では境界外読み取り(CWE-125)に分類され、CVSSスコアは3.1バージョンで3.7(Low)と評価されている。
影響を受ける製品には、IPS Module、NGFW Module、NIP6300/6600/6800シリーズ、Secospace USG6300/6500/6600シリーズ、USG6000Vなど複数のバージョンが含まれている。HuaweiはこれらのCVE IDにHWPSIRT-2018番台の脆弱性識別子を割り当て、管理を行っている。
影響を受けるHuawei製品とバージョンまとめ
製品名 | 影響を受けるバージョン |
---|---|
IPS Module | V500R001C30、V500R001C60、V500R005C00 |
NGFW Module | V500R002C00、V500R002C20、V500R005C00 |
NIP6300/6600 | V500R001C30、V500R001C60、V500R005C00 |
NIP6800 | V500R001C60、V500R005C00 |
Secospace USG6300/6500 | V500R001C30、V500R001C60、V500R005C00 |
USG6000V | V500R003C00 |
スポンサーリンク
境界外読み取りについて
境界外読み取り(Out-of-bounds Read)とは、プログラムが配列やバッファの定義された境界を超えてデータを読み取ろうとする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- メモリ内の意図しない領域からデータを読み取る可能性
- システムクラッシュやサービス停止につながる危険性
- 機密情報の漏洩リスクが存在
Common Weakness Enumeration(CWE)では、この脆弱性はCWE-125として分類されており、CVSSスコアによる評価では攻撃条件の複雑さが高いとされている。境界外読み取りの脆弱性は、特にネットワークプロトコルの実装において重要な問題となり得る。
Huawei製品のCOPSプロトコル脆弱性に関する考察
今回発見された脆弱性は、CVSSスコアこそ低いものの、多数の製品とバージョンに影響を及ぼす点で重要な意味を持っている。特にネットワーク機器のプロトコル実装における脆弱性は、組織の通信インフラ全体に影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が求められる状況だ。
今後の課題として、プロトコル実装時の厳密なバウンダリチェックの必要性が挙げられる。特にネットワーク機器のファームウェアアップデートは慎重を要するため、開発段階での品質管理の強化と、セキュリティテストの充実が不可欠になるだろう。
将来的には、自動化されたセキュリティテストツールの導入や、継続的なセキュリティ監査の実施が重要になってくる。Huaweiには、製品のセキュリティ品質向上に向けた取り組みの強化と、脆弱性が発見された際の迅速な対応体制の整備が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2020-1818 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2020-1818, (参照 25-01-16).
- Huawei. https://consumer.huawei.com/jp/
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 【CVE-2023-52953】HarmonyOSとEMUIのMedialibraryモジュールにパストラバーサル脆弱性、整合性と機密性への影響に懸念
- 【CVE-2023-52954】HuaweiのHarmonyOSとEMUIに権限制御の脆弱性、Galleryモジュールのセキュリティに懸念
- 【CVE-2023-52955】HarmonyOSとEMUIに認証の脆弱性、複数バージョンで機能異常のリスク
- 【CVE-2024-21464】QualcommのSnapdragonプラットフォームでバッファオーバーフロー脆弱性が発見、21製品に影響
- 【CVE-2024-13141】LightPictureにXSS脆弱性が発見、遠隔からの攻撃が可能な状態に
- 【CVE-2024-13137】wangl1989 mysiteforme 1.0にクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見、遠隔攻撃のリスクが浮上
- 【CVE-2024-13138】wangl1989 mysiteforme 1.0に重大な脆弱性、無制限アップロードの問題が発覚
- 【CVE-2024-13140】Emlog Pro 2.4.3以前のバージョンにXSS脆弱性を発見、遠隔からの攻撃が可能な状態に
- 【CVE-2025-0230】code-projects Responsive Hotel Siteにおける深刻なSQLインジェクション脆弱性が発見、早急な対応が必要に
- 【CVE-2025-0208】code-projects Online Shoe Store 1.0にSQL injection脆弱性、リモート攻撃の危険性が浮上
スポンサーリンク