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公開：2025-01-11

商船三井がポルトガル-北欧間のグリーン回廊開発に参画、低炭素海上輸送の実現へ前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 商船三井がポルトガル-北欧間のグリーン回廊開発で覚書を締結
• 低炭素燃料の海上輸送ルート構築を目指す取り組み
• 海運物流パートナーとして脱炭素化に貢献

グリーン回廊開発に向けた海運大手の取り組み

株式会社商船三井は、Madoqua Renewables Holding Ldaが推進するポルトガルと北ヨーロッパを結ぶグリーン回廊の開発に関する覚書を2025年1月9日に締結した。グリーン回廊は低炭素燃料をGHG排出量の少ない方法で海上輸送するルートの構築を目指すプロジェクトであり、複数の業界のリーディングカンパニーが参画している。^[1]

商船三井は海運物流パートナーとしてグリーン燃料やCO2の輸送、ゼロエミッション船の活用推進、グリーン燃料の物流・運用要件に関する知見提供などを通じて、グリーン回廊の形成に寄与する。この取り組みは同社の環境ビジョン2.2で定める「ネットゼロを可能にするビジネスモデル構築」の一環として位置づけられている。

本覚書は、2023年11月のドイツ・ノルトライン＝ヴェストファーレン州政府とポルトガル政府間の合意、2024年11月のMadoquaとシネス港、ロッテルダム港、デュースブルク港間の合意に続くものとなる。EUの気候目標を支援するとともに、世界のグリーン燃料産業を推進するためのステークホルダーのコミットメントを強化する取り組みだ。

グリーン回廊開発プロジェクトの概要

グリーン回廊について

グリーン回廊とは、環境負荷を最小限に抑えた海上輸送ルートのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 低炭素燃料を使用した海上輸送の実現
• GHG排出量削減に向けた統合的なアプローチ
• 複数の産業関係者による協力体制の構築

グリーン回廊の構築には、燃料の生産から供給、輸送までの包括的なバリューチェーンの確立が不可欠だ。シネス港に建設予定のマドクア・グリーン燃料ターミナルでは、再生可能エネルギーを活用した代替燃料の貯蔵、取り扱い、バンカー積み込みのサービスを提供する予定である。

グリーン回廊開発に関する考察

グリーン回廊の開発は、海運業界における脱炭素化の重要なマイルストーンとなる可能性を秘めている。特に欧州におけるグリーン燃料の供給網整備は、海運業界全体のGHG排出量削減に大きく貢献することが期待できるだろう。

今後の課題として、グリーン燃料の安定供給体制の確立や価格競争力の向上が挙げられる。これらの課題に対しては、政府間協力の強化や技術革新の促進、さらには国際的な規制枠組みの整備が必要となるだろう。

グリーン回廊の成功は、海運業界の持続可能な発展に向けた重要な一歩となる。商船三井をはじめとする海運企業には、環境配慮型の輸送サービスの提供を通じて、グローバルな脱炭素化への貢献が期待されている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ポルトガルと北ヨーロッパを結ぶ海上輸送の脱炭素航路「グリーン回廊」の開発に向け各業界のリーディングカンパニーと覚書を締結 | 株式会社商船三井のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000304.000092744.html, (参照 25-01-11).

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