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公開：2025-01-17

アドバンテックがHailo-8搭載PCIeカードEAI-3300を発表、高効率なAI処理で産業用途に対応

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• アドバンテックがHailo-8搭載のPCIeカードを発表
• AIアクセラレータを2基搭載し最大52TOPSを実現
• 2025年1月中に国内で発売予定

アドバンテックのAIアクセラレータ搭載PCIeカードEAI-3300の特徴

アドバンテックは高性能AIアクセラレータHailo-8を2基搭載したPCIe拡張カード「EAI-3300」を2024年12月に発表し、2025年1月中に日本国内での販売を開始する予定だ。このカードは最大15ワットの消費電力で52TOPSのAI処理性能を実現する高効率な設計となっている。^[1]

EAI-3300はPCIe 3.0 x16接続のロープロファイルカード形状を採用しており、x86およびArmベースのプラットフォームに柔軟に統合できる拡張性を備えている。-40～70度の広い温度範囲で動作可能な堅牢性と、医療画像解析や交通監視、欠陥検査などの要求の厳しいAIアプリケーションへの適合性を実現した。

本製品は同社の産業用PCや組込みボードとの互換性も確保されており、AIR-510やAIMB-279、ARK-3534Dなどの製品との組み合わせによって高度なAI処理システムを構築できる。さらに最適化された冷却ソリューションにより、過酷な産業環境下でも安定した動作を実現している。

EAI-3300の主な仕様まとめ

TOPSについて

TOPSとは「Tera Operations Per Second（1秒あたりの1兆回演算処理）」の略称で、AI処理能力を示す重要な指標となっている。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• AIアクセラレータの演算処理性能を示す単位
• 1秒間に実行できる演算回数を兆単位で表示
• 数値が大きいほど複雑なAI処理を高速に実行可能

EAI-3300に搭載されているHailo-8は、同等のAIモジュールやGPUカードと比較して12倍以上の電力効率を実現している。このような高効率な演算処理能力により、産業用途での実用的なAIシステムの構築が可能となっている。

EAI-3300に関する考察

EAI-3300の発表は産業用AIシステムの実用化に向けた重要な一歩となるものだ。特に消費電力あたりの処理性能の高さは、エッジコンピューティング環境での活用において大きな優位性をもたらすことが期待される。産業用途に特化した設計思想も、実運用における信頼性向上に貢献するだろう。

今後の課題として、ソフトウェアエコシステムの充実度が挙げられる。Hailo-8用の開発環境や最適化ツールの整備状況が、実際の導入検討において重要な判断材料となることが予想される。開発者コミュニティの拡大と、事例の蓄積が鍵を握るだろう。

将来的には医療画像診断や品質検査など、より広範な産業分野でのAI活用が期待される。アドバンテックには継続的な性能向上とともに、各産業分野特有の要件に対応した製品展開を期待したい。

参考サイト

1. ^ . 「AIエンジン“Hailo-8”を2基搭載したGPUカード - アドバンテック」. https://www.advantech.com/ja-jp/resources/news/eai-3300/, (参照 25-01-17).

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