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公開：2025-01-13

MicrosoftがEntra External IDにApple ID連携機能を追加、認証プロセスの簡素化とアプリ開発効率の向上に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Microsoft Entra External IDでApple IDによるサインインが可能に
• 外部テナントでのソーシャルIDプロバイダーとしてAppleが追加
• アプリのAppleストア公開要件に対応可能

Microsoft Entra External IDのApple ID連携機能

MicrosoftはExternal IDプラットフォームにおいて、外部テナント向けにApple IDによるサインイン機能を2025年1月10日に公開した。新機能によってユーザーはApple IDを使用してアプリケーションへのサインアップやサインインが可能になり、FacebookやGoogleに続く3つ目のソーシャルIDプロバイダーとして利用できるようになっている。^[1]

Apple IDによるサインイン時には、ユーザーの名前やメールアドレスなどの情報がEntraによって自動的にアプリケーションアカウントに反映される仕組みを実装している。OAuthフレームワークを活用したシングルサインオン機能により、一度のApple IDログインで認証済みの全てのアプリケーションにアクセスできるようになった。

この機能追加によってAppleストアのアプリ審査要件の一つであるApple IDサインイン機能の実装が容易になり、FacebookやGoogle、Twitterなどのサードパーティログインを提供するモバイルアプリの公開がスムーズになった。Apple IDの連携設定は、Graph APIまたはMicrosoft Entra管理センターから実行することが可能だ。

Apple IDのEntra External ID連携機能まとめ

シングルサインオンについて

シングルサインオンとは、一度の認証で複数のアプリケーションやサービスにアクセスできる認証方式のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 複数のアプリケーションで共通のID・パスワードを使用可能
• 認証情報の一元管理によるセキュリティ向上
• ユーザーの認証作業の効率化と利便性の向上

Microsoft Entra External IDのApple ID連携機能では、OAuthフレームワークを活用したシングルサインオンを実装している。ユーザーが一度Apple IDでサインインすると、認証情報が共有され、他の認証済みアプリケーションにもシームレスにアクセスできるようになっているのだ。

Microsoft Entra External IDのApple ID連携に関する考察

Microsoft Entra External IDへのApple ID連携機能の追加は、ユーザーの認証プロセスを簡素化し、アプリケーションの開発効率を向上させる重要な一歩となっている。特にAppleストアのアプリ審査要件への対応が容易になったことで、開発者はアプリのリリースプロセスをスムーズに進められるようになったのだ。

一方で、複数のIDプロバイダーを提供することによるセキュリティリスクの管理が今後の課題として考えられる。特にユーザー情報の同期や権限管理において、各プロバイダー間での整合性を保つ必要があり、開発者側での適切な実装と運用が求められるだろう。

アプリケーションの利用シーンが多様化する中で、ユーザー認証の選択肢を増やすことは重要な取り組みとなっている。今後はよりシームレスな認証体験の提供と、セキュリティ対策の両立が期待される。ソーシャルIDプロバイダーの活用は、デジタルトランスフォーメーションを加速させる要素の一つとなるはずだ。

参考サイト

1. ^ Microsoft Visual Studio. 「Announcing the Public Preview of Apple Identity Provider Support for Microsoft Entra External ID」. https://devblogs.microsoft.com/identity/openid-connect-social-identity-provider-apple/, (参照 25-01-13).
2. Apple. https://www.apple.com/jp/
3. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
4. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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