セキュリティ

SECURITY

公開：2025-01-22

【CVE-2025-21365】Microsoft Office製品にリモートコード実行の脆弱性、32-bitおよびx64システムに影響

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Microsoft Office製品にリモートコード実行の脆弱性
• Microsoft 365 Apps for EnterpriseとMicrosoft Office LTSC 2024が対象
• CVE-2025-21365として重大度「HIGH」に分類

Microsoft Office製品のリモートコード実行脆弱性

Microsoftは2025年1月14日に、Microsoft 365 Apps for EnterpriseおよびMicrosoft Office LTSC 2024に影響を与えるリモートコード実行の脆弱性を公開した。この脆弱性はCVE-2025-21365として識別され、CWEによる脆弱性タイプはCWE-426のUntrusted Search Pathに分類されている。^[1]

CVSS 3.1のスコアリングシステムでは、この脆弱性は攻撃に特権が不要でユーザーの操作を必要とする深刻度「HIGH」の7.8点に評価されている。この脆弱性は、32-bit SystemsおよびX64-based Systemsの両方のプラットフォームに影響を及ぼすことが判明している。

Microsoft 365 Apps for Enterpriseのバージョン16.0.1以降およびMicrosoft Office LTSC 2024のバージョン1.0.0以降のユーザーは、https://aka.ms/OfficeSecurityReleasesで提供される修正プログラムを適用することで対策が可能である。CISAによる評価では、この脆弱性の自動的な攻撃は現時点で確認されていない。

Microsoft Office脆弱性の詳細

Untrusted Search Pathについて

Untrusted Search Pathは、プログラムが信頼できない場所からファイルを読み込む際に発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• アプリケーションが適切な検証なしに外部からファイルを読み込む
• 攻撃者が悪意のあるファイルを検索パスに配置可能
• システム権限で不正なコードが実行される可能性がある

Microsoft Office製品における今回のUntrusted Search Path脆弱性は、CVSSスコア7.8の評価を受けており、特権昇格を必要としない攻撃が可能である。この種の脆弱性は、アプリケーションが信頼できないパスからDLLやその他の実行可能ファイルを読み込む際に発生し、攻撃者が悪意のあるコードを実行する機会を与えてしまう可能性がある。

Microsoft Office脆弱性対策に関する考察

Microsoftが今回公開したOffice製品の脆弱性対策は、ユーザーにとって重要な意味を持つ。特にEnterprise環境での影響が大きく、組織全体のセキュリティポリシーの見直しと更新プログラムの適用が急務となっており、IT管理者は修正プログラムの展開計画を早急に立てる必要がある。

今後は同様の脆弱性に対する予防的な対策として、アプリケーションの実行パスの制限やファイル読み込み時の検証強化が求められるだろう。特にEnterprise環境では、グループポリシーを活用したセキュリティ設定の一括管理や、セキュリティ監査ツールの導入による脆弱性の早期発見が重要になってくる。

Microsoft Office製品は多くの企業で基幹システムとして利用されているため、脆弱性対策の遅れは深刻なセキュリティリスクにつながる可能性がある。今後はAIを活用した脆弱性検知や自動修正機能の実装、さらにはゼロトラストセキュリティモデルの採用など、より包括的なセキュリティ対策の実装が期待される。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2025-21365 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-21365, (参照 25-01-22).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧