FutureSyncが日本初のリアルタイムAPI活用救急搬送相談システムを開発、日本搬送学会と連携しガイドライン策定へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

FutureSync株式会社は医療現場の課題解決を目指し、OpenAIのリアルタイムAPIを活用した救急搬送相談システムの開発を2025年1月27日に完了した。日本搬送学会との協議を経てガイドライン策定が決定しており、総合病院との連携によるテスト運用が既に開始されている状況だ。^[1]

医療法人グループの理事長である代表の渡邉栄彦氏の知見を活かし、医療現場の視点とAI技術の融合に成功している。リアルタイムAPIの導入により、音声入力からテキスト変換、応答生成、音声合成までの工程がシームレスに実行され、利用者は遅延なく自身の症状や状況を伝えることが可能となった。

同社は医師と患者の会話から電子カルテを自動生成する「AIシュライバー」の開発実績も持っており、この技術基盤が新システムの実現を後押しした。日本搬送学会の指導のもと、緊急度に応じた対応ルールを組み込む予定で、高齢者や離島・遠隔地の患者への支援強化が期待される。

リアルタイムAPIとは、音声データをリアルタイムで処理し、即座に応答を返すことができるインターフェースのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

FutureSyncの救急搬送相談システムでは、OpenAIが2024年10月に発表したリアルタイムAPIを採用している。従来の音声アシスタントで必要だった音声入力からテキスト変換、応答生成、音声合成までの複数工程を一元化することで、シームレスな対話を可能にしている。

救急搬送相談システムの開発完了は、医療現場における人材不足や救急搬送の最適化という課題に対する重要な一歩となる。リアルタイムAPIによる自然な対話の実現は、特に高齢者や遠隔地の住民にとって心理的なハードルを下げ、適切な医療サービスへのアクセスを促進するだろう。

今後の課題として、システムの判断精度の向上と、緊急度判定の信頼性確保が挙げられる。日本搬送学会との連携によるガイドライン策定は重要なステップとなるが、医療機関との連携体制の構築や、地域ごとの医療リソースの違いへの対応も必要となってくるだろう。

将来的には、AIシュライバーとの統合による医療情報の一元管理や、救急搬送データの分析による予防医療への展開も期待される。医療DXの推進において、このシステムが果たす役割は大きく、全国展開に向けた実証実験の結果が注目されている。

^ PR TIMES. 「日本初！リアルタイムAPIを活用した『救急搬送相談システム』、学会連携で本格始動FutureSync株式会社が誇る高いAI技術と医療ノウハウで、電話感覚の緊急相談を全国へ展開 | FutureSync株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000155021.html, (参照 25-01-29).

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