BAKUTANとNTTデータが就活支援で協働、AIマッチングとパーソナライズ配信で新たな接点形成へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

BAKUTAN株式会社とNTTデータ金融分野は、2025年1月28日より就活生との新たな接点形成機会の創出を目指した複数の協働実証プロジェクトを開始した。本プロジェクトは両社が実施した共同調査で明らかになったIT・金融領域における長期人材不足という業界課題の解決を目指すものだ。^[1]

本実証実験では就活生のフェーズに応じたニーズや課題の可視化に取り組み、現役社員とのAIマッチングや個別最適なメール配信施策の検証を実施する。調査結果から若年層における地域間の機会格差や文理・性別等に附帯するバイアスにより当該分野に触れてこなかった潜在層の存在が明らかになったためだ。

BAKUTANはAIやマーケットデザインを中心とした先端研究を基盤に、アルゴリズム・ソフトウェアの研究開発事業を展開する東大発スタートアップである。レコメンデーション・マッチングをコア技術として、企業や組織が対峙する人材に関する課題のAI開発支援に取り組んできた実績を持つ。

項目	詳細
開始日	2025年1月28日
主な施策	情報提供の個別最適化、AIマッチング、双方向型セッション
対象領域	IT・金融分野
実施企業	BAKUTAN株式会社、株式会社NTTデータ（金融分野）
期待効果	新卒配属の最適化、採用の多様性確保

AIマッチングシステムとは、データ分析と機械学習技術を活用して、最適なマッチングを実現するシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

本プロジェクトでは、就活生の就活フェーズに応じたニーズや課題の可視化に基づき、AIマッチングシステムを活用した現役社員とのマッチングを行う。企業側の採用多様性確保と就活生の適切な情報収集の両立を目指している。

AIマッチングシステムの導入により、従来の画一的な就活情報の提供から脱却し、個々の学生に最適化された情報提供が可能になることは大きな進歩である。特に地域間格差や性別によるバイアスの解消に向けて、テクノロジーを活用した客観的な評価基準の確立は重要な一歩となるだろう。

一方で、AIマッチングシステムの精度向上には大量の質の高いデータが必要不可欠であり、プライバシーの保護と両立させながらどのようにデータを収集・活用していくかが課題となる。就活生の同意に基づくデータ活用という方針は適切だが、より透明性の高いデータ管理体制の構築が求められるだろう。

将来的には、このAIマッチングシステムを通じて蓄積されたデータを活用し、企業の採用戦略や教育機関のキャリア支援プログラムの改善にも活用できる可能性がある。産学連携の新たなモデルケースとして、他業界への展開も期待される。

^ PR TIMES. 「東大発AIスタートアップBAKUTANとNTTデータ（金融分野）、就活生との新たな接点形成機会の創出を目指し、パーソナライゼーションやマッチングを中心とした複数の協働プロジェクトを開始 | BAKUTAN株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000154056.html, (参照 25-01-29).

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