公開:

野村総合研究所がSNSから働く人の感情を可視化する働く感情指数を開発、企業や自治体の施策立案に活用へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • NRIがSNSから就労者の感情を可視化する指数を開発
  • 働く人の前向きな気持ちと後ろ向きな気持ちを定量化
  • 長期休暇や雇用政策に応じた感情の変動を把握可能に

NRIが開発した働く感情指数で就労者の感情変化を可視化

株式会社野村総合研究所は2025年1月27日、SNS上の投稿から就労者の働くことへの気持ちの動きを可視化する「働く感情指数」を開発したと発表した。この指数は仕事に関する前向きな気持ちや後ろ向きな気持ちなど、働く人の内面的な感情の動きを定量化することによって、企業や国・自治体が働く人の状況変化に応じてタイムリーに施策を展開することを可能にするものである。[1]

働く感情指数の開発背景には、少子高齢化による労働力の減少が進む中で人々の労働意欲を高める施策をよりタイムリーかつ的確に講じることの重要性が高まっていることがある。働く感情指数はSNSへの投稿データをもとにリアルタイムに感情動向を把握できることから、今後の労働施策における貴重なデータになり得るだろう。

働く感情指数は、NRIがSNSへの投稿データを用いて社会の「空気感」を指数化した技術を応用したものであり、筑波大学システム情報系の佐野幸恵准教授との共同研究の成果となっている。この指数によって長期休暇期間における感情の変化や、雇用・就労に関わる政策への反応を定量的に把握することが可能になったのだ。

働く感情指数の特徴まとめ

項目 詳細
開発元 株式会社野村総合研究所、筑波大学システム情報系佐野幸恵准教授
データソース X(旧Twitter)への日本語投稿
分析期間 2020年10月1日から2024年11月6日
指標構成 ポジティブ指標(前向きな気持ち)、ネガティブ指標(後ろ向きな気持ち)
主な用途 企業や国・自治体の労働施策立案のためのデータ収集

感情指数について

感情指数とは、人々の感情や心理状態を数値化して表現する指標のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • SNSなどのテキストデータから感情表現を抽出して数値化
  • ポジティブとネガティブの2軸で感情の変化を測定
  • 時系列での感情変化のトレンドを可視化

感情指数は働く人の内面的な感情の動きを定量化することで、企業や政策立案者が施策を検討・実行する際の有益な情報源となることが期待されている。NRIが開発した働く感情指数では、就労関係の投稿から感情を表す特定の単語や表現を抽出し、それらを体系的に分類することで感情の定量化を実現している。

参考サイト

  1. ^ Nomura Research Institute. 「野村総合研究所、SNS情報から働くことへの気持ちを読み取る 「働く感情指数」を開発 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」. https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/20250127_1.html, (参照 25-01-29).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「AI」に関するコラム一覧「AI」に関するニュース一覧
アーカイブ一覧
AIに関する人気タグ
AIに関するカテゴリ
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。