山武市がおいくらと連携しリユース事業を開始、循環型社会の形成と市民の利便性向上を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

山武市が「おいくら」と連携してリユース事業を開始
不要品の再利用を促進し、循環型社会の形成を目指す
市民の利便性向上と廃棄物削減が期待される

山武市とマーケットエンタープライズのリユース事業連携

千葉県山武市とマーケットエンタープライズは、2024年8月14日より地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートした。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築することで、山武市の廃棄物削減と地域脱炭素化の推進及び循環型社会の形成を目指している。^[1]

山武市は2020年6月に「ゼロカーボンシティ」を宣言しており、循環型社会実現のために廃棄物の発生抑制と削減、再利用と再生利用を総合的に推進することで環境への負荷軽減を図ってきた。一方、マーケットエンタープライズは「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた経緯がある。

「おいくら」を通じた不要品の買取は、市民が自宅の中から大型品や重量のあるものも容易に売却できるようになる。加えて、市では回収できない家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取が可能だ。この取り組みにより、二次流通の活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれている。

山武市とおいくらの連携によるリユース事業まとめ

	目的	主な特徴	期待される効果
事業概要	循環型社会の形成	おいくらを活用した不要品再利用	廃棄物削減と地域脱炭素化
市民メリット	不要品処分の利便性向上	自宅からの出張買取サービス	大型品や重量物の簡易売却
環境面の効果	ゼロカーボンシティの実現	二次流通の活性化	社会全体での不要品削減
行政側のメリット	廃棄物処理量の削減	処理コストの削減	環境施策の効果的な推進
連携開始日	2024年8月14日	山武市ホームページでの情報公開	市民への周知と利用促進

リユースプラットフォームについて

リユースプラットフォームとは、不要品の再利用を促進するためのオンラインシステムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

複数の買取業者に一括で査定依頼が可能
自宅からの出張買取サービスを提供
家電リサイクル法対象製品も買取可能

山武市が導入する「おいくら」は、マーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームだ。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが特徴となっている。

山武市のリユース事業に関する考察

山武市とマーケットエンタープライズの連携によるリユース事業は、循環型社会の形成に向けた重要な一歩となる可能性が高い。特に、市民の利便性向上と環境負荷の軽減を両立させている点が評価できる。従来、大型家具や家電の処分に課題を抱えていた市民にとって、自宅からの出張買取サービスは大きなメリットとなるだろう。

一方で、今後の課題としては、市民への周知徹底と継続的な利用促進が挙げられる。新しいサービスの導入には、初期段階での認知度向上が重要だ。山武市は、広報活動を積極的に行い、「おいくら」の利用方法や環境への貢献度を市民に分かりやすく伝える必要がある。また、長期的には利用データの分析を通じて、さらなるサービス改善や環境政策の立案に活用することも考えられる。

今後、このような官民連携のリユース事業モデルが他の自治体にも広がることが期待される。山武市の取り組みが成功事例となれば、全国的な循環型社会の実現に向けた動きが加速する可能性がある。また、テクノロジーを活用した環境施策の展開は、SDGs達成に向けた地方自治体の取り組みのモデルケースとなるかもしれない。