ソフトウェア

SOFTWARE

公開：2025-01-31

GoogleがPebbleの基本ソースコードをオープンソース化、創業者が新モデル開発を予告

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• GoogleがPebbleの基本ソースコードをオープンソース化
• チップセットやBluetoothスタックなどの独自コードは除外
• Pebble創業者が新モデルの開発を予告

GoogleによるPebbleソースコードのオープンソース化について

米Googleは2025年1月27日、2016年に事業を終了したスマートウォッチメーカーPebbleの基本ソースコードを、オープンソースとしてGitHub上で公開することを発表した。PebbleのOSには通知機能やメディアコントロール、フィットネストラッキング、カスタムアプリや文字盤のサポートなど、スマートウォッチの基本機能が含まれており、軽量なシステムでリッチなユーザーエクスペリエンスと長時間のバッテリー駆動を実現している。^[1]

Pebbleは2012年にKickstarterで登場し、当時最高額の資金調達を達成したスマートウォッチブランドとして注目を集めた。4年間で200万台以上を販売し、1万6000以上のアプリと文字盤が開発されるなど、独自のエコシステムを構築することに成功したが、2016年に事業を終了し、一部の資産はFitbitに買収され、その後GoogleがFitbitを買収したことでPebbleの知的財産もGoogleの管理下に置かれることとなった。

今回のソースコード公開は、販売終了後も製品サポートを継続している「Rebbleプロジェクト」の活動を支援する目的で実施された。ただし、チップセットサポートやBluetoothスタックなど一部の独自コードは除外されており、新しいファームウェアを構築するためには、これらの部分を新たに開発する必要がある。

PebbleOSの主な機能まとめ

FreeRTOSについて

FreeRTOSとはリアルタイムオペレーティングシステム（RTOS）の一種で、組み込みシステムで広く使用されているオープンソースのRTOSカーネルである。以下のような特徴を持っている。

• スケジューリング機能による効率的なタスク管理
• 最小限のメモリフットプリントでの動作
• ARM Cortex-Mを含む多様なマイクロコントローラに対応

PebbleOSではFreeRTOSをベースに、メモリ管理、グラフィックス、タイムキーピングなどの複数のモジュールを実装している。RTOSの特性を活かしたシステム設計により、限られたリソースで長時間のバッテリー駆動と豊富な機能を両立させることができた。

PebbleOSのオープンソース化に関する考察

GoogleによるPebbleOSのオープンソース化は、スマートウォッチ開発コミュニティに大きな影響を与える可能性がある。特にPebbleが培ってきた省電力技術や軽量なシステム設計のノウハウは、今後のウェアラブルデバイス開発において重要な参考事例となるだろう。ただし、一部の独自コードが除外されているため、完全な互換性を持つ新製品の開発には課題が残されている。

今後はRebbleプロジェクトを中心に、除外されたコードの代替実装や新機能の開発が進められることが予想される。オープンソースコミュニティの知見を活用することで、より革新的な機能や改善点が見出される可能性があり、Pebbleファンにとって新たな選択肢が生まれることが期待できるだろう。

また、スマートウォッチ市場全体にとっても、PebbleOSのオープンソース化は重要な意味を持っている。省電力性と豊富な機能を両立させたPebbleの設計思想が広く共有されることで、ウェアラブルデバイスの発展が加速する可能性がある。今後のコミュニティの動向から目が離せない。

参考サイト

1. ^ Google Open Source Blog. 「See the code that powered the Pebble smartwatches | Google Open Source Blog」. https://opensource.googleblog.com/2025/01/see-code-that-powered-pebble-smartwatches.html, (参照 25-01-31).
2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ソフトウェア」に関するコラム一覧「ソフトウェア」に関するニュース一覧