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公開：2025-01-31

CTCがStageCrewにマルチモーダルAI機能を追加、システム運用の自動分析でオブザーバビリティを強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• CTCがStageCrewの新機能としてマルチモーダルAIを追加
• システムの稼働状況を自動分析し運用効率を向上
• 年間480万円で3年間50件の受注を目指す展開へ

CTCがシステム運用の自動分析機能でオブザーバビリティを強化

伊藤忠テクノソリューションズは、クラウドサービス「StageCrew」に、マルチモーダルAIを活用したシステムの稼働状況を自動で分析する新機能を2025年1月30日に追加した。システム監視やログ収集を担う各種ツールと連携して情報収集の効率化やインシデント発生時の対応フローの可視化などにより、システム開発や運用現場のオブザーバビリティを強化することが可能になった。^[1]

新機能では、管理ツールごとに収集・可視化しているダッシュボードデータなどを、マルチモーダルAIが自動で統合・分析することで、トラフィックの増減やエラーの発生回数など、複数の管理ツールを横断して迅速にシステムの稼働状況を把握できるようになった。アクセスが集中しているAPIの特定やデータベースの使用率と性能の傾向分析などが実行可能である。

StageCrewは年間480万円（税抜き）で提供され、日本国内および北米の企業を中心に展開される予定だ。システム開発・運用チームが一体となってサービスの開発を行うDevOpsに取り組む企業をターゲットとし、3年間で50件の受注を目標としている。併せて、マルチモーダルAIを効果的に活用するための導入後の運用支援サービスも開始する。

StageCrewの主な機能まとめ

マルチモーダルAIについて

マルチモーダルAIとは、画像やテキストなど異なる種類のデータを同時に扱うことができる人工知能システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数の異なるデータ形式を統合的に分析
• 画像認識とテキスト解析を組み合わせた高度な分析が可能
• システムの異常検知や性能分析に活用可能

StageCrewでは、このマルチモーダルAIを活用することで、システムの監視データやログ情報など異なる形式のデータを統合的に分析し、システムの状態を総合的に把握することを実現している。プロンプトを入力することで、システムの過去データとの比較や類似する事象の抽出を自動で行い、障害発生時の迅速な原因特定や将来的なリスクへの対策が可能になっている。

StageCrewのマルチモーダルAI機能に関する考察

StageCrewのマルチモーダルAI機能は、システム運用における情報収集・分析の自動化という点で画期的な進展をもたらす可能性を秘めている。特にDevOps環境において、開発チームと運用チームの連携を強化し、システムの安定性向上に大きく貢献することが期待できるだろう。

しかし、マルチモーダルAIの精度や学習データの質によって分析結果が左右される可能性があり、誤検知や誤った傾向分析のリスクも存在する。プロンプトの最適化や運用支援サービスを通じて、これらの課題に対する継続的な改善が必要となるだろう。

今後は、より高度な異常予測機能や、AIによる自動復旧提案機能など、プロアクティブなシステム運用を支援する機能の追加が望まれる。特に、グローバル展開を見据えた多言語対応やクラウドネイティブ環境との親和性向上が、サービスの価値をさらに高めることにつながるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「システムの稼働状況の自動分析にマルチモーダルAIを活用 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000138.000108377.html, (参照 25-01-31).

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