【CVE-2024-13742】iControlWPプラグインに深刻な脆弱性、認証不要でPHPオブジェクトインジェクションが可能に
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記事の要約
- iControlWPプラグインに認証不要の深刻な脆弱性
- バージョン4.4.5以前に影響するPHPオブジェクトインジェクション
- POPチェーンの有無で被害の深刻度が変動
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iControlWPの重大な脆弱性が判明
2025年1月30日、WordfenceはWordPress用プラグイン「iControlWP – Multiple WordPress Site Manager」のバージョン4.4.5以前に深刻な脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は認証なしでPHPオブジェクトインジェクションが可能となるもので、reqparsパラメータを経由して不正なデータを注入できる状態になっている。[1]
WordPressサイトの管理を効率化するiControlWPプラグインにおけるこの脆弱性は、POPチェーンを含む別のプラグインやテーマがインストールされている環境下で特に危険度が増す。攻撃者は任意のファイル削除や機密データの取得、さらにはコード実行までを試みる可能性があるため、早急な対応が求められている。
この脆弱性はCVSS v3.1で深刻度9.8のCriticalと評価されており、攻撃の容易さと潜在的な被害の大きさが指摘されている。攻撃に必要な特権レベルが不要である点や、ネットワーク経由での攻撃が可能である点など、複数の危険因子が重なっている状態だ。
iControlWPの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 4.4.5以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | PHP Object Injection(CWE-502) |
CVSS評価 | 9.8(Critical) |
攻撃条件 | 認証不要、ネットワーク経由で攻撃可能 |
発見者 | Krzysztof Zając |
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PHPオブジェクトインジェクションについて
PHPオブジェクトインジェクションとは、シリアライズされたPHPオブジェクトの安全でない取り扱いによって発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 非信頼なデータのデシリアライズによって発生
- マジックメソッドの悪用により任意のコード実行が可能
- POPチェーンと組み合わさることで被害が拡大
PHPオブジェクトインジェクションは、WordPressプラグインやテーマで広く使用されているPHPのシリアライズ機能に関連する深刻な脆弱性だ。iControlWPの事例では、reqparsパラメータを介して非信頼なデータがデシリアライズされる可能性があり、悪用された場合はサイト全体に重大な影響を及ぼす可能性がある。
iControlWPの脆弱性に関する考察
iControlWPの脆弱性対策として最も重要なのは、影響を受けるバージョンを使用しているユーザーの迅速なアップデート対応である。WordPressの管理プラグインは複数サイトを一括管理する性質上、一つの脆弱性が連鎖的に多くのサイトに影響を与える可能性があるため、特に慎重な対応が必要となっている。
この事例は、プラグインの相互依存関係がセキュリティリスクを増大させる可能性を示唆している。POPチェーンを持つ他のプラグインやテーマの存在が攻撃を成立させる要因となることから、WordPress環境全体のセキュリティ管理の重要性が改めて認識される結果となった。
今後は、シリアライズデータの処理に関するセキュリティガイドラインの策定や、プラグイン間の相互作用を考慮したセキュリティテストの実施が求められる。特に複数のプラグインが連携する環境では、個々のコンポーネントの脆弱性が予期せぬ形で連鎖的な影響を及ぼす可能性があることを開発者は強く意識する必要があるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-13742 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13742, (参照 25-02-04).
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