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公開：2025-02-04

マウザーがSilicon Labs SiWx917 Wi-Fi 6 SoCの取り扱いを開始、IoTデバイスの低消費電力化とMatter対応で注目

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• マウザーがSilicon LabsのSiWx917 Wi-Fi 6 Plus BLE 5.4 SoCの取り扱いを開始
• 低消費電力とMatterプロトコル対応でIoTデバイスの長時間稼働を実現
• Wi-Fi IoTネットワークで最大50%の消費電力削減を達成

Silicon LabsのSiWx917 Wi-Fi 6 SoCが実現する次世代IoT

マウザー・エレクトロニクスは2025年2月3日、Silicon LabsのSiWx917 Wi-Fi 6 Plus BLE 5.4ワイヤレスSoCの取り扱いを開始した。Wi-Fi、Bluetooth、Matter、IPネットワーキングを統合したSiWx917は、低消費電力のバッテリー駆動型IoTデバイス向けに設計され、Silicon Labsが提供するWi-Fi 6 SoCの中で最も低消費電力を実現している。^[1]

SiWx917は統合マイクロコントローラアプリケーションサブシステムと強化されたセキュリティエンジンを搭載し、Matter over Wi-FiおよびWi-Fi 6のTarget Wake Timeに対応することで、スマートセンサやスマートロックなどの長期間稼働デバイスのバッテリー寿命を延長することが可能になった。Wi-Fi IoTネットワークは他のWi-Fi 6プラスBluetooth LE対応SoCと比較して最大50%の消費電力削減を実現している。

セキュリティ面では、Secure Boot、Secure Trust Zone、Secure XIPを搭載し、PSAレベル2認証に対応している。7 mm x 7 mm x 0.85 mmの84ピンQFNパッケージで提供され、USART、UART、SPI、SIO、I2C、I2Sインターフェースを通じて制御が可能で、スマートホームから産業用途まで幅広い分野での活用が期待されている。

SiWx917の主な仕様まとめ

SiWx917の詳細はこちら

Matterプロトコルについて

Matterとは、IoTデバイス向けに設計された最新の接続規格であり、標準的な通信IPを活用して構築された汎用ソフトウェアレイヤーのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 単一のアクセスポイントを介した多様なIoTデバイスとの互換性確保
• 標準的な通信IPベースの相互運用性の実現
• 異なるプロトコル間の接続性向上

SiWx917ではMatter over Wi-Fiに対応することで、IoTデバイス間の相互運用性を高めながら低消費電力動作を実現している。標準化された通信プロトコルの採用により、異なるメーカーのIoTデバイス間でもシームレスな接続と制御が可能になっている。

SiWx917 Wi-Fi 6 SoCに関する考察

SiWx917の登場により、IoTデバイスの長時間稼働という課題に対する有力な解決策が提示された。特にMatterプロトコルへの対応は、異なるメーカーのデバイス間での相互運用性を確保しつつ、低消費電力動作を実現するという画期的な進展となっている。

今後はIoTデバイスの普及に伴い、セキュリティリスクの増大が懸念される。SiWx917は強固なセキュリティ機能を備えているが、新たな脅威に対する継続的なアップデートと、セキュリティパッチの迅速な展開体制の構築が重要な課題となるだろう。

将来的には、AI/MLアクセラレーションの活用範囲拡大やエッジコンピューティング機能の強化が期待される。特にスマートホームやスマートビルディングの分野では、よりインテリジェントな自動化や予測的な制御が実現可能になるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「マウザー、Silicon LabsのSiWx917 Wi-Fi® 6 Plus BLE 5.4ワイヤレスSoCの取り扱いを開始 | Mouser Electronics, Inc.のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000110.000136133.html, (参照 25-02-04).

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