DX

ディーエックス

公開：2025-02-04

株式会社TIGEREYEがローカル5Gとドローンを活用した工業団地のスマート化実証事業に参画、物流効率化とBCP対応の実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 株式会社TIGEREYEが地域デジタル基盤活用推進事業に参画
• ローカル5Gとドローンを活用した工業団地共同利用型の実証実験
• ドローン輸送と顔認証による物流効率化を目指す取り組み

TIGEREYEがローカル5Gとドローンを活用した実証事業に参画

株式会社TIGEREYEは、岐阜県可児工業団地協同組合を代表機関とする10の団体・事業者からなるコンソーシアムによる令和6年度地域デジタル基盤活用推進事業に2025年2月3日より参画を開始した。本事業は最先端の通信技術であるローカル5Gとドローンを活用し、工業団地における地域課題の解決を目指す実証事業である。^[1]

可児工業団地では、ローカル5G基地局とブイ・アール・テクノセンターに設置するローカル5Gコアを岐阜情報スーパーハイウエイで接続し、ローカル5Gコアの共同利用実証を展開する。この実証により、組合員企業間での荷物のドローン輸送と、ローカル5Gを利用したドローン搭載カメラによる従業員の顔認証システムの構築が進められている。

本事業を通じてTIGEREYEは、平時における物流効率化と災害時における緊急物流や従業員の安否確認など、ドローンと顔認証を組み合わせた新たなサービスの実現を目指している。製造業が直面する人手不足やBCP対応、DX推進といった課題に対し、データとモノの連携による革新的なソリューションを提供することで、持続可能な地域活性化への貢献を図るものだ。

実証事業の概要まとめ

ローカル5Gについて

ローカル5Gとは、地域や産業の個別のニーズに応じて地域の企業や自治体等の様々な主体が、自らの建物や敷地内でスポット的に柔軟に構築できる5Gシステムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 高速・大容量の通信が可能で、4K/8K映像の伝送にも対応
• 低遅延で信頼性の高い通信により、遠隔制御やロボット操作が実現可能
• 多数の機器との同時接続が可能で、IoTデバイスの活用を促進

本実証事業では、ローカル5Gの特性を活かし、ドローンによる物流システムと顔認証技術を組み合わせることで、工業団地内の効率的な物流網の構築を目指している。特に災害時のBCP対応として、ドローンを活用した緊急物資の輸送や従業員の安否確認といった新たなユースケースの開発が期待されている。

工業団地のスマート化に関する考察

工業団地のスマート化における最大の利点は、個々の企業では実現が難しい最先端技術の共同利用基盤を構築できる点にある。特にローカル5Gとドローンを組み合わせたシステムは、人手不足対策と災害時のBCP対応という二つの重要課題に同時にアプローチできる可能性を秘めている。ただし、導入コストの分担や運用ルールの策定など、組合員企業間での合意形成が課題となるだろう。

今後は顔認証技術の精度向上やドローンの飛行範囲拡大など、技術面での進化が期待される。同時に、天候や時間帯による運用制限、プライバシー保護といった課題についても、実証実験を通じて具体的な解決策を見出していく必要がある。工業団地全体のDXを推進することで、参加企業の競争力向上と地域経済の活性化につながる可能性は大きい。

将来的には本実証事業で得られたノウハウを全国の工業団地に展開することで、日本の製造業全体の課題解決に貢献できる可能性がある。特に中小企業が多く集まる工業団地において、共同でインフラ整備を行うモデルは、限られた経営資源で最大限の効果を得られる手法として注目されるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「令和６年度　地域デジタル基盤活用推進事業（実証事業）岐阜県共同利用型ローカル５Gによる 「スマート・インダストリアルパーク」実現に向けた実証 | 株式会社TIGEREYEのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000125515.html, (参照 25-02-04).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「DX」に関するコラム一覧「DX」に関するニュース一覧