公開:

【CVE-2024-13642】Stratum - Elementor Widgetsに認証済みXSS脆弱性、バージョン1.4.7以前が影響を受ける

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Stratum - Elementor Widgetsに認証済みユーザーによるXSS脆弱性
  • Image Hotspotウィジェットでの不適切な入力処理が原因
  • バージョン1.4.7以前の全バージョンが影響を受ける

WordPressプラグインStratum - Elementor Widgetsの認証済みXSS脆弱性

WordPressプラグインStratum - Elementor Widgetsにおいて、認証済みユーザーによるストアドクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が2025年1月30日に報告された。この脆弱性は【CVE-2024-13642】として識別されており、バージョン1.4.7以前の全バージョンに影響を与えることが判明している。[1]

この脆弱性は、プラグインのImage Hotspotウィジェットにおける入力値の検証と出力のエスケープ処理が不十分であることに起因している。影響を受けるバージョンでは、投稿者以上の権限を持つ認証済みユーザーが任意のWebスクリプトを注入し、ページにアクセスしたユーザーにそのスクリプトを実行させることが可能となっている。

脆弱性評価システムCVSS v3.1では、この脆弱性は深刻度が「MEDIUM」で、スコアは6.4と評価されている。攻撃元区分はネットワーク経由で、攻撃条件の複雑さは低く、特権が必要とされるものの、ユーザーの関与は不要であり、スコープへの影響があるとされている。

脆弱性の詳細情報まとめ

項目 詳細
CVE ID CVE-2024-13642
影響を受けるバージョン 1.4.7以前の全バージョン
脆弱性の種類 ストアドクロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVSS v3.1スコア 6.4(MEDIUM)
必要な権限 投稿者以上の認証済みユーザー
報告者 D.Sim
脆弱性の詳細についてはこちら

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに注入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証やエスケープ処理の不備が主な原因
  • ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行される
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性

XSSの種類には、反射型、格納型、DOMベースの3種類が存在し、Stratum - Elementor Widgetsの脆弱性は格納型に分類される。格納型XSSは攻撃コードがサーバーに保存され、ページにアクセスした他のユーザーに対して継続的に影響を与えることから、特に深刻な脅威となっている。

Stratum - Elementor Widgetsの脆弱性に関する考察

Stratum - Elementor Widgetsの脆弱性は、認証済みユーザーによる攻撃に限定されているため、一般的なXSS脆弱性と比較すると影響範囲は限定的である。しかし、投稿者以上の権限を持つユーザーアカウントが侵害された場合、サイト訪問者に対して継続的な攻撃が可能となるため、早急なアップデートが推奨されるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、WordPressプラグイン開発者はユーザー入力値の検証とエスケープ処理をより厳密に実装する必要がある。また、コードレビューやセキュリティテストの強化により、リリース前に脆弱性を発見できる体制を整えることが重要である。

Elementorのエコシステムにおいて、サードパーティ製ウィジェットの品質管理も課題となっている。今後はElementor本体のセキュリティガイドラインの整備や、開発者向けのセキュリティベストプラクティスの提供が望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13642, (参照 25-02-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧
アーカイブ一覧
セキュリティに関する人気タグ
セキュリティに関するカテゴリ
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。