【CVE-2024-13460】WE - Testimonial Sliderに格納型XSS脆弱性が発見、WordPress投稿者権限で悪用の可能性
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記事の要約
- WE - Testimonial Sliderに格納型XSS脆弱性が発見
- WordPress投稿者以上の権限で悪用が可能
- 影響を受けるバージョンは1.5以前
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WE - Testimonial Slider 1.5以前のバージョンでXSS脆弱性が発見
WordfenceはWordPress用プラグイン「WE - Testimonial Slider」のバージョン1.5以前に格納型XSS(クロスサイトスクリプティング)の脆弱性が存在することを2025年1月30日に公開した。この脆弱性は【CVE-2024-13460】として識別されており、投稿者以上の権限を持つユーザーが悪意のあるスクリプトを挿入できる問題となっている。[1]
この脆弱性は入力値のサニタイズと出力のエスケープが不十分であることに起因しており、CVSSスコアは6.4(深刻度:中)と評価されている。WordfenceのCVE評価によると、攻撃の複雑さは低く、特権が必要とされる一方でユーザーの操作は不要とされている。
WordPressプラグインのセキュリティ研究者SOPROBROによって発見されたこの脆弱性は、testimonial authorの名前フィールドを介して任意のWebスクリプトを注入することが可能になっている。注入されたスクリプトは、影響を受けるページにアクセスした際に実行される可能性がある。
WE - Testimonial Sliderの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13460 |
影響を受けるバージョン | 1.5以前 |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS) |
CVSSスコア | 6.4(中) |
必要な権限 | 投稿者以上 |
発見者 | SOPROBRO |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力値のサニタイズや出力のエスケープが不十分な場合に発生
- ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行される可能性
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される恐れ
格納型XSSは特に危険性が高く、データベースに保存された悪意のあるスクリプトが複数のユーザーに影響を与える可能性がある。WE - Testimonial Sliderの脆弱性では、投稿者以上の権限を持つユーザーがtestimonial authorの名前フィールドを介して任意のスクリプトを注入でき、影響を受けるページにアクセスした際に実行される可能性がある。
WE - Testimonial Sliderの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性があり、特に格納型XSSは複数のユーザーに影響を与える点で深刻な問題となっている。投稿者権限以上というアクセス制限は一定のセキュリティを担保しているものの、WordPress特有の複数ユーザーでの運用を考慮すると、内部犯行のリスクも無視できないだろう。
今後は入力値のバリデーションとサニタイズ、出力時のエスケープ処理の強化が必要不可欠となっている。特にユーザー入力を扱うプラグインにおいては、WordPress推奨のセキュリティ対策を徹底的に実装することが重要だ。プラグイン開発者には、定期的なセキュリティ監査と脆弱性診断の実施が望まれる。
また、WordPressサイト管理者はプラグインのアップデート管理を徹底し、使用していないプラグインは速やかに削除するなどの対策が必要となる。プラグインの選定時には、開発者のセキュリティへの取り組み姿勢や更新頻度なども考慮に入れるべきだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13460, (参照 25-02-08).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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