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公開：2025-02-11

ME-Lab Japanが衛星データ活用アワード2024で最優秀賞、人工衛星とAIを用いたブルーカーボン推定サービスの実用化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ME-Lab Japanが衛星データ活用アワード2024で最優秀賞を受賞
• 人工衛星とAIを活用したブルーカーボン推定サービスを開発
• NTT Comと連携しカーボンクレジットビジネスの拡大へ

LTSグループME-Lab Japanの衛星データを活用したブルーカーボン推定サービス

株式会社ME-Lab Japanは2024年1月23日、NEDOが主催する衛星データ活用プログラムの一環である衛星データ活用アワード2024において最優秀賞を受賞した。同社が提案したサービスは人工衛星データとAI技術を組み合わせることで広域のブルーカーボンプロジェクト適正地を推定するシステムとなっている。^[1]

ME-Lab Japanのブルーカーボンポテンシャル推定サービスは人工衛星から取得した海水面温度や降水量、クロロフィルa濃度、地形情報、波高情報などの環境データを活用したものとなっている。転移学習を用いた環境条件の分析により、ブルーカーボンプロジェクトに適した地域を効率的に特定することが可能だ。

同社はプラットフォームを通じたデータ提供からプロジェクト申請・マネジメントまでを一貫して支援する体制を整えている。NTTコミュニケーションズが提供するGreen Natural Creditとの連携により、ブルーカーボン分野における炭素クレジットビジネスの拡大を目指すことになるだろう。

ブルーカーボン推定サービスの特徴まとめ

ME-Lab Japanのサービス詳細はこちら

ブルーカーボンについて

ブルーカーボンとは、沿岸生態系による二酸化炭素の吸収・固定プロセスを指す用語である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• マングローブ、塩性湿地、海草藻場などの生態系が対象
• 大気中のCO₂を有機物として土壌や植物体内に蓄積
• 気候変動の緩和と持続可能な開発に貢献

ブルーカーボンプロジェクトは沿岸生態系による炭素固定能力を活用した気候変動対策の取り組みとして注目を集めている。炭素クレジット市場の拡大に伴い、ME-Lab Japanのような新技術を活用したプロジェクト支援サービスの重要性が高まっているのだ。

衛星データ活用ブルーカーボン推定サービスに関する考察

ME-Lab Japanの衛星データ活用による広域ブルーカーボンポテンシャル推定サービスは、効率的なプロジェクト適地の特定を可能にする革新的なアプローチである。人工衛星から得られる多様な環境データとAI技術の組み合わせにより、従来の調査手法では困難だった広範囲での適地評価が実現可能となったのだ。

今後の課題として、衛星データの精度向上やAIモデルの継続的な改善が必要となるだろう。特に沿岸部特有の複雑な環境要因の分析や、季節変動への対応が重要となる。プロジェクトの実効性を高めるためには、現地調査データとの組み合わせによる検証プロセスの確立が不可欠だ。

将来的には炭素クレジット市場の国際的な標準化やブルーカーボンプロジェクトの認証基準の整備が進むことが期待される。ME-Lab JapanとNTT Comの連携は、技術革新と市場形成の両面からブルーカーボン分野の発展を加速させる可能性を秘めているのだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「LTSグループのME-Lab Japan、「衛星データ活用アワード2024」最優秀賞 | 株式会社エル・ティー・エスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000323.000032743.html, (参照 25-02-11).

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