AI

エーアイ

公開：2025-02-14

モルフォが都産技研と自律式空間撮像システムの共同研究を開始、建設業界の3次元計測ニーズに対応

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• モルフォが効率的な自律式空間撮像システムの研究開発を開始
• 都産技研の2024年度公募型共同研究に採択
• 2026年以降の製品化および市場投入を目指す

モルフォの自律式空間撮像システム開発計画が始動

株式会社モルフォは地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターの2024年度公募型共同研究において、効率的な自律式空間撮像システムの研究開発テーマが採択されたことを2025年2月13日に発表した。建設業界における就業者の高齢化や人材不足、熟練技術の継承などの課題に対応するため、3次元計測のニーズが高まっていることを背景に採択に至ったのだ。^[1]

現在主流となっているLiDAR方式の3次元計測デバイスは、実用的な精度を持つものが高価であるため導入が進みにくい状況にある。またスマートフォンに搭載されているLiDARも必要な精度に満たないケースが多く、建設業界のニーズを十分に満たせていない状況が続いている。

モルフォは都産技研との共同研究を通じて、価格と精度を両立した3次元測定システムの開発に約1年かけて取り組む予定だ。建設業界の業務効率化や検査記録保存の課題解決を目指し、2026年以降での製品化および市場投入を計画している。

自律式空間撮像システムの開発概要

公募型共同研究の詳細はこちら

LiDARについて

LiDARとは、Light Detection and Rangingの略称で、レーザー光を用いて対象物までの距離を測定する技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 高精度な3次元空間計測が可能
• 非接触での測定によりデータ収集が容易
• 昼夜を問わず計測が可能

建設業界におけるLiDARの活用は、現場の3次元データ取得や施工管理において重要な役割を果たしている。しかし高精度なLiDARシステムは高価格であり、スマートフォンに搭載されている低価格なLiDARでは建設現場で求められる精度基準を満たすことが難しい状況が続いている。

自律式空間撮像システムに関する考察

モルフォが開発を目指す自律式空間撮像システムは、建設業界における3次元計測の課題解決に大きな期待が寄せられている。特に価格と精度の両立という点において、既存のLiDARシステムの導入障壁を解消する可能性を秘めており、中小規模の建設会社にとっても導入しやすいソリューションとなるだろう。

今後の課題として、開発されるシステムの耐久性や操作性、データの互換性などが挙げられる。建設現場での実用に耐える堅牢性を確保しつつ、専門知識がなくても扱える直感的なインターフェースの実現が求められるだろう。

将来的には、AIによる自動測定や異常検知機能の追加も期待される。建設現場のDX推進において、3次元計測データの活用は今後さらに重要性を増すと考えられる。モルフォの技術力を活かした革新的なソリューションの登場に期待が高まる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「モルフォ、東京都立産業技術研究センターの公募型共同研究において「効率的な自律式空間撮像システムの研究・開発」が採択 | 株式会社モルフォのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000124.000064140.html, (参照 25-02-14).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「AI」に関するコラム一覧「AI」に関するニュース一覧