CanonicalがKubernetes 1.32で12年LTSサポートを発表、エンタープライズ環境での長期安定運用を実現へ
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記事の要約
- CanonicalがKubernetes 1.32で12年サポートを提供開始
- セキュリティメンテナンスとエンタープライズサポートを保証
- FedRAMP準拠とマルチクラウド環境への対応を実現
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Canonical Kubernetes 1.32のLTSサポート発表
Canonicalは2025年2月11日、Kubernetes 1.32に対して12年間のセキュリティメンテナンスとサポートを提供することを発表した。ベアメタル、パブリッククラウド、OpenStack、Canonical MicroCloud、VMwareなど、幅広い環境での利用に対応したKubernetesディストリビューションとなっている。[1]
新リリースでは、オープンソースのネットワーキング、DNS、ゲートウェイ、メトリクスサーバー、ローカルストレージ、ロードバランサー、イングレスサービスなど、最高水準のコンポーネントが標準で提供される。開発者は4か月ごとの最新アップデートと12年間のLTSサポートの中から、組織のニーズに合わせて選択することが可能だ。
Canonical Kubernetesは、開発者ワークステーション、クラウド、データセンター、エッジデプロイメントに向けた統一された本番環境グレードのKubernetes体験を提供するマルチクラウドディストリビューションとなっている。今後のMicroK8sとCharmed Kubernetesのリリースも、Canonical Kubernetesをベースに構築され、12年間のLTSサポートを継承することになるだろう。
Canonical Kubernetes 1.32 LTSの主要機能まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
デフォルトコンポーネント | Cilium、MetalLB、CoreDNS、OpenEBS、Metrics Server |
サポート期間 | 12年間のセキュリティメンテナンスとエンタープライズサポート |
対応環境 | ベアメタル、パブリッククラウド、OpenStack、MicroCloud、VMware |
インストール方法 | シングルノードまたは小規模マルチノードクラスタは2つのコマンドで導入可能 |
追加機能 | Istio、Cert Manager、OpenTelemetry Collectorのコンテナイメージ提供 |
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Long Term Supportについて
Long Term Support(LTS)とは、ソフトウェアに対する長期的なサポートとメンテナンスを提供するサービス形態のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- セキュリティアップデートの継続的な提供
- 重要なバグ修正の長期的なサポート
- エンタープライズ向けの安定性とサポート保証
Kubernetesの通常のリリースサイクルは4か月ごとで、セキュリティメンテナンスは14か月間提供される。一方、Canonical Kubernetes 1.32 LTSでは、12年間のセキュリティメンテナンスとサポートが提供され、通信インフラストラクチャなどの重要システムにおける長期運用を可能にしている。
Canonical Kubernetes 1.32 LTSに関する考察
Canonical Kubernetes 1.32 LTSの12年サポート提供は、エンタープライズ向けKubernetesの運用における重要な転換点となる可能性がある。従来の14か月という短いサポート期間では、頻繁なアップグレードが必要となり運用チームの負担が大きかったが、12年間のサポートによってシステムの長期安定運用が実現できるだろう。
一方で、長期サポート期間中における新技術やセキュリティ要件の変化への対応が課題となる可能性がある。Kubernetesエコシステムの急速な進化に対して、12年という長期間で一貫したサポートを提供し続けるためには、Canonical社の継続的な技術革新とコミュニティとの協力が不可欠だ。
将来的には、AI/MLワークロードやエッジコンピューティングなど、新しい用途に対応するためのコンポーネントの追加も期待される。特にFedRAMP準拠の要件を満たすことで、政府機関や規制産業での採用が加速し、エンタープライズKubernetesの新たな標準となる可能性が高いだろう。
参考サイト
- ^ Canonical. 「 Canonical announces 12 year Kubernetes LTS 」. https://canonical.com/blog/12-year-lts-for-kubernetes, (参照 25-02-14).
- Meta. https://about.meta.com/ja/
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