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ZoomのWorkplace AppsとRooms Clientsにバッファオーバーフロー脆弱性、CVE-2024-39825で権限昇格の可能性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • ZoomのWorkplace AppsとRooms Clientsにバッファオーバーフロー脆弱性
  • 認証済みユーザーによる権限昇格の可能性
  • 複数の製品バージョンが影響を受け、更新が必要

ZoomのWorkplace AppsとRooms Clientsの脆弱性CVE-2024-39825

Zoomは、同社のWorkplace AppsとRooms Clientsに影響を与えるバッファオーバーフロー脆弱性(CVE-2024-39825)を2024年8月13日に公開した。この脆弱性は、認証済みユーザーがネットワークアクセスを通じて権限昇格を行える可能性があるという深刻な問題だ。CVSSスコアは8.5と高く、セキュリティ対策が急務となっている。[1]

影響を受ける製品は多岐にわたり、LinuxやWindows、macOS向けのZoom Workplace Desktop App、Windows向けZoom Workplace VDI Client、iOSAndroid向けZoom Workplace App、さらにWindows、Mac、iPad向けのZoom Rooms Appが対象となっている。ユーザーは自身の安全を確保するため、Zoomの公式ダウンロードページから最新のアップデートを適用することが強く推奨される。

この脆弱性はZoom Offensive Securityによって報告されたもので、Zoomは迅速に対応を行っている。セキュリティ専門家は、この種の脆弱性が悪用された場合、組織の機密情報が漏洩する可能性や、攻撃者がシステム全体を制御下に置く危険性を指摘している。企業や組織は、影響を受ける可能性のあるすべてのデバイスで更新を行い、セキュリティリスクを最小限に抑える必要がある。

Zoom脆弱性CVE-2024-39825の影響を受ける製品まとめ

製品名 影響を受けるバージョン
デスクトップアプリ Zoom Workplace Desktop App for Linux 6.0.0未満
デスクトップアプリ Zoom Workplace Desktop App for Windows 6.0.0未満
デスクトップアプリ Zoom Workplace Desktop App for macOS 6.0.0未満
VDIクライアント Zoom Workplace VDI Client for Windows 5.17.13未満
モバイルアプリ Zoom Workplace App for iOS/Android 6.0.0未満
Rooms App Zoom Rooms App for Windows/Mac/iPad 6.0.0未満
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バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムが割り当てられたメモリ領域(バッファ)を超えてデータを書き込む、または読み取る脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • メモリ破壊によるプログラムのクラッシュや誤動作を引き起こす
  • 攻撃者による任意のコード実行の可能性がある
  • セキュリティ境界を突破し、権限昇格につながる可能性がある

今回のZoom製品における脆弱性CVE-2024-39825は、このバッファオーバーフローの一種だ。認証済みユーザーがネットワークアクセスを通じて権限昇格を行える可能性があるため、適切なバウンダリチェックやメモリ管理が実装されていない可能性がある。Zoomユーザーは、この脆弱性を悪用されるリスクを軽減するため、速やかに最新バージョンへのアップデートを行う必要がある。

Zoom製品の脆弱性対応に関する考察

Zoomが迅速に脆弱性を公開し、対策版をリリースしたことは評価に値する。ユーザーに直接アップデートを促す姿勢は、セキュリティ意識の向上につながるだろう。しかし、複数の製品が同時に影響を受けたことは、Zoomの製品開発プロセスにおけるセキュリティ設計の見直しが必要であることを示唆している。

今後、同様の脆弱性が発見される可能性は否定できない。Zoomは継続的なセキュリティ監査と、脆弱性の早期発見・修正のためのプロセス強化が求められる。また、ユーザー側も定期的なアップデートチェックと適用を習慣化する必要がある。セキュリティ教育の強化や、自動アップデート機能の改善なども検討すべき課題だろう。

Zoomには、今回の経験を活かし、より堅牢なセキュリティ体制の構築を期待したい。例えば、脆弱性報奨金プログラムの拡充や、オープンソースコミュニティとの連携強化などが考えられる。また、ユーザーに対しては、脆弱性の影響や対策の重要性をより分かりやすく伝える工夫も必要だ。これらの取り組みにより、Zoom製品のセキュリティ向上と、ユーザーの信頼確保につながるだろう。

参考サイト

  1. ^ Zoom. 「ZSB-24022 | Zoom」. https://www.zoom.com/en/trust/security-bulletin/zsb-24022/, (参照 24-08-20).

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