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PROGRAMMING

公開：2025-02-28

MicrosoftがT-SQLに正規表現と曖昧検索機能を追加、データベース操作の柔軟性が向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• T-SQLに新機能としてRegexサポートを追加
• 文字列の曖昧検索機能を新たに実装
• DATEADDでbigintのサポートを開始

Azure SQL DatabaseとFabricのT-SQLに3つの新機能が追加

MicrosoftはAzure SQL DatabaseとSQL Database in Microsoft Fabricにおいて、T-SQLの新機能として正規表現サポート、曖昧文字列検索、DATEADDのbigintサポートを2024年2月26日にプレビュー公開した。これらの機能追加によってSQL開発者は複雑なデータ操作をより効率的に実行できるようになった。^[1]

正規表現サポートではPOSIX準拠の5つの関数が導入され、REGEXP_LIKEやREGEXP_COUNTなどを使用した高度な文字列操作が可能になった。データベースの互換性レベル170以上でREGEXP_LIKEが利用可能となり、パターンマッチングの柔軟性が大幅に向上している。

曖昧文字列検索機能では、EDIT_DISTANCEやJARO_WINKLER_DISTANCEなどの関数が追加され、タイプミスや表記ゆれに対応したデータ検索が実現した。また、DATEADDではbigintがサポートされ、より大きな数値での日時計算が可能になっている。

T-SQLの新機能まとめ

正規表現について

正規表現とは、文字列のパターンを記述するための表記法であり、検索や置換などの文字列操作を柔軟に行うための強力なツールである。以下のような特徴が挙げられる。

• 複雑な文字列パターンを簡潔に表現可能
• 文字列の検索、抽出、置換を効率的に実行
• 様々なプログラミング言語やツールで広く採用

T-SQLでの正規表現サポートは、POSIX準拠の5つの関数を通じて実現される。REGEXP_LIKEやREGEXP_COUNTなどの関数を使用することで、データベース内の文字列操作をより効率的に行うことができ、開発者の生産性向上に貢献している。

T-SQLの新機能に関する考察

T-SQLへの正規表現サポートの導入は、開発者が複雑な文字列操作を単一のクエリで実行できるようになるため、アプリケーション開発の効率化に大きく貢献するだろう。特にデータクレンジングやバリデーションの処理が簡素化され、開発者の生産性向上が期待できる。

一方で、曖昧文字列検索機能は現時点で照合順序ルールに対応していないため、多言語環境での利用には注意が必要となる。将来的には照合順序ルールへの対応や、より高度なマッチングアルゴリズムの追加が望まれるだろう。

DATEADDのbigintサポートは、長期的な日時計算や高精度のタイムスタンプ処理を必要とするアプリケーションにとって重要な機能となる。マイクロ秒やナノ秒単位の処理が増える中、この機能は時系列データの扱いを大きく改善することが期待される。

参考サイト

1. ^ Microsoft Visual Studio. 「Exciting new T-SQL features: Regex support Fuzzy string-matching and bigint support in DATEADD – preview - Azure SQL Devs’ Corner」. https://devblogs.microsoft.com/azure-sql/exciting-new-t-sql-features-regex-support-fuzzy-string-matching-and-bigint-support-in-dateadd-preview/, (参照 25-02-28).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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