【CVE-2025-1402】Event Tickets and Registration 5.19.1.1に認証の欠陥、Contributor権限で任意のチケット削除が可能に
記事の要約
- Event Tickets and Registrationプラグインに脆弱性が発見
- Contributor権限以上で任意のチケット削除が可能
- バージョン5.19.1.1まで影響を受ける問題が判明
WordPressプラグインEvent Tickets and Registration 5.19.1.1の脆弱性
Wordfenceは2025年2月21日、WordPressプラグイン「Event Tickets and Registration」にチケット削除に関する認証の欠陥が存在することを公開した。この脆弱性は「ajax_ticket_delete」関数における権限チェックの不備により、Contributor以上の権限を持つ攻撃者が任意のチケットを削除可能になるという深刻な問題である。[1]
この脆弱性はバージョン5.19.1.1以前のEvent Tickets and Registrationに影響を与えており、CVSSスコアは5.3(深刻度:中)と評価されている。攻撃条件の複雑さは低く、特別な権限なしでネットワーク経由での攻撃が可能であることから、早急な対応が必要とされている。
Wordfenceの研究者Audrey Françoisによって発見されたこの脆弱性は、CWE-862(Missing Authorization)に分類される認証の欠陥である。この問題により、正規のチケット所有者以外による不正なチケットの削除が可能となり、イベント管理に重大な影響を及ぼす可能性が指摘されている。
Event Tickets and Registration 5.19.1.1の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2025-1402 |
影響を受けるバージョン | 5.19.1.1以前 |
CVSSスコア | 5.3(MEDIUM) |
脆弱性の種類 | CWE-862(Missing Authorization) |
攻撃条件 | Contributor以上の権限、ネットワークアクセス |
発見者 | Audrey François |
Missing Authorizationについて
Missing Authorization(認可の欠落)とは、システムやアプリケーションにおいて適切な権限チェックが実装されていない脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- アクセス制御の不備により、権限のないユーザーが機能や情報にアクセス可能
- 重要な操作に対する認可チェックの欠如
- 権限の検証が不完全または存在しない状態
Event Tickets and Registrationの脆弱性では、チケット削除機能に対する適切な権限チェックが実装されていないことが問題となっている。この脆弱性により、Contributor以上の権限を持つユーザーが任意のチケットを削除できる状態となり、イベント管理システムのセキュリティが著しく低下する可能性がある。
Event Tickets and Registration脆弱性に関する考察
Event Tickets and Registrationの脆弱性は、WordPressプラグインのセキュリティ設計における重要な課題を浮き彫りにしている。特に権限管理の実装において、機能ごとの詳細な権限チェックが不可欠であることが改めて認識される結果となった。今後は開発段階でのセキュリティレビューをより強化する必要があるだろう。
この脆弱性の修正により、プラグインの安全性は向上するものの、同様の問題が他のプラグインでも発生する可能性は否定できない。WordPressエコシステム全体としてセキュリティガイドラインの整備や、開発者向けのセキュリティ教育の強化が求められている。将来的には、自動化されたセキュリティテストの導入も検討に値するだろう。
また、今回の事例を通じて、プラグインの権限管理システムの標準化やベストプラクティスの確立が急務であることが明確になった。WordPressコミュニティ全体で、より堅牢なセキュリティフレームワークの構築に向けた取り組みが期待される。セキュリティ研究者とプラグイン開発者の協力関係を強化することで、より安全なエコシステムの実現が可能になるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1402, (参照 25-02-28).
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