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【CVE-2025-1064】WordPress用Login/Signup Popupプラグインに深刻な脆弱性、認証済みユーザーによる任意のスクリプト実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPress用プラグインにXSS脆弱性が発見
  • バージョン2.8.5以前のLogin/Signup Popupが影響を受ける
  • 認証済みユーザーによる任意のスクリプト実行が可能

Login/Signup Popup 2.8.5のXSS脆弱性

Wordfenceは2025年2月20日、WordPressプラグイン「Login/Signup Popup (Inline Form + Woocommerce)」にクロスサイトスクリプティング脆弱性が存在することを発表した。この脆弱性は、プラグインのxoo_el_actionショートコードにおける入力サニタイズと出力エスケープが不十分であることに起因している。[1]

影響を受けるのはバージョン2.8.5以前のすべてのバージョンであり、認証済みユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が任意のWebスクリプトを注入できる状態となっている。注入されたスクリプトは、影響を受けるページにアクセスした際に実行される可能性があるため、早急な対応が必要だ。

この脆弱性はCVSS v3.1で6.4(中程度)のスコアが付けられており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には認証が必要だが、ユーザーの関与は不要とされ、影響範囲は機密性と完全性に及ぶものとなっている。

Login/Signup Popup脆弱性の詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン 2.8.5以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(XSS)
CVSSスコア 6.4(MEDIUM)
必要な権限 Contributor以上
攻撃の複雑さ

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力データが適切にサニタイズされずにWebページに出力される
  • 埋め込まれたスクリプトは他のユーザーのブラウザで実行される
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性がある

今回のWordPressプラグインの脆弱性では、xoo_el_actionショートコードを介して悪意のあるスクリプトを注入することが可能となっている。この脆弱性を利用すると、攻撃者は認証済みユーザーの権限でスクリプトを埋め込み、そのページにアクセスした他のユーザーのブラウザで実行させることができる状態となっている。

Login/Signup Popupの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、ショートコードの実装における基本的なセキュリティ対策の不備から発生している点で重要な教訓となっている。特にユーザー入力を扱うプラグインにおいては、入力値のサニタイズと出力のエスケープは最も基本的かつ重要なセキュリティ対策であり、その不備は深刻な影響をもたらす可能性がある。

プラグイン開発者には、セキュリティベストプラクティスの遵守とコードレビューの徹底が求められるが、同時にユーザー側でも定期的な脆弱性情報のチェックとアップデートの適用が重要となっている。特にECサイトで使用されるプラグインの場合、クレジットカード情報など機密性の高いデータを扱う可能性があり、より慎重な対応が必要だ。

今後は脆弱性スキャンツールの活用やセキュリティ監査の実施など、より包括的なセキュリティ対策の実装が期待される。同時に、WordPressコミュニティ全体でセキュリティ意識を高め、プラグインのセキュリティレビューやベストプラクティスの共有を促進していく必要があるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1064, (参照 25-02-28).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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