【CVE-2024-13888】WPMobile.App 11.56以前にOpen Redirect脆弱性、悪意のあるサイトへの誘導が可能に
記事の要約
- WPMobile.AppにOpen Redirect脆弱性が発見
- version 11.56以前の全バージョンが影響を受ける
- 悪意のあるサイトへのリダイレクトが可能に
WPMobile.App 11.56のOpen Redirect脆弱性の発見
2025年2月20日、WordfenceはWordPress用プラグインWPMobile.Appのversion 11.56以前に存在するOpen Redirect脆弱性を公開した。この脆弱性は「CVE-2024-13888」として識別されており、redirectパラメータに対する検証が不十分であることに起因している。[1]
この脆弱性は認証を必要としないため、攻撃者が特定のアクションを実行するようユーザーを誘導することで悪用される可能性がある。NVDによる評価では、この脆弱性のCVSSスコアは7.2(High)とされており、攻撃の複雑さは低いとされている。
Wordfenceの脆弱性研究者Krzysztof Zajacによって発見されたこの問題は、ユーザーが悪意のあるサイトにリダイレクトされる可能性があるという点で深刻である。影響を受けるバージョンは11.56以前の全てのバージョンであり、早急な対応が推奨される。
WPMobile.App脆弱性の詳細まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13888 |
影響を受けるバージョン | 11.56以前の全バージョン |
脆弱性タイプ | Open Redirect (CWE-601) |
CVSSスコア | 7.2 (High) |
認証要否 | 認証不要 |
発見者 | Krzysztof Zając |
Open Redirectについて
Open Redirectとは、Webアプリケーションにおいて外部URLへのリダイレクト機能が適切に制御されていない脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- リダイレクト先URLの検証が不十分
- 攻撃者による悪意のあるサイトへの誘導が可能
- フィッシング攻撃などの踏み台として悪用される
WPMobile.Appの事例では、redirectパラメータを介して任意のURLへのリダイレクトが可能となっている。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、正規のサイトを経由して悪意のあるサイトへユーザーを誘導することが可能となり、フィッシング詐欺などの被害につながる可能性がある。
WPMobile.App脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は継続的な課題となっており、特にOpen Redirectのような基本的な脆弱性が発見されたことは開発プロセスの見直しが必要であることを示唆している。プラグイン開発者には、セキュリティチェックリストの導入やコードレビューの強化など、より厳格な品質管理体制の構築が求められるだろう。
今後はWordPressプラグインのセキュリティ認証制度の導入や、自動化されたセキュリティテストの義務化なども検討に値する。特にリダイレクト機能を実装する際は、ホワイトリスト方式の採用やURL検証の強化など、より堅牢なセキュリティ対策が必要となるだろう。
ユーザー側でも定期的なプラグインのアップデートチェックや、不要なプラグインの削除など、予防的なセキュリティ対策が重要となる。WordPressのエコシステム全体でセキュリティ意識を高め、より安全なプラグイン開発・運用体制を確立することが望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13888, (参照 25-02-28).
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