IIJがプロキシサーバー環境向けローカルブレイクアウト機能を開発、Microsoft 365などへの直接アクセスが容易に
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記事の要約
- IIJが特定SaaS向けローカルブレイクアウト機能を開発
- プロキシサーバー利用環境でも直接アクセスが可能に
- 最新の宛先情報に自動追従するPACファイルを提供
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IIJが開発したローカルブレイクアウト機能の詳細
株式会社インターネットイニシアティブは、企業の自社ネットワーク内でプロキシサーバーを利用する構成においても、Microsoft 365やGoogle Workspaceなど特定SaaSへの通信のローカルブレイクアウトを可能にする機能を2025年3月3日より提供開始した。IIJクラウドプロキシサービスとIIJクラウドナビゲーションデータベースを連携させることで、煩雑な宛先更新作業なく、ローカルブレイクアウトを実現している。[1]
本機能は「IIJクラウドプロキシサービス/クラウドナビゲーションデータベース連携PAC」と「IIJクラウドナビゲーションデータベース/PACファイルAPI」として提供され、予告なく変更されるSaaSの宛先情報を自動で追従することが可能となった。社内ネットワーク設備の負荷軽減と、信頼できるSaaSのみに限定したセキュリティレベルの確保を両立している。
近年のDX推進によりSaaS利用が拡大し、クラウドサービス向けトラフィックの増大による通信遅延が企業の課題となっていたが、本機能によって自社でプロキシサーバーを利用している企業においても、宛先更新作業の負荷なくローカルブレイクアウトが実現できるようになった。複数の企業からも期待の声が寄せられている。
ローカルブレイクアウト機能の特徴まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
提供開始日 | 2025年3月3日 |
提供形態 | IIJクラウドプロキシサービス/クラウドナビゲーションデータベース連携PAC、IIJクラウドナビゲーションデータベース/PACファイルAPI |
主な機能 | SaaS宛先情報の自動更新、プロキシ除外設定の自動化 |
対象サービス | Microsoft 365、Google Workspace、Windows Updateなど |
主なメリット | 社内ネットワーク負荷の軽減、セキュリティレベルの確保 |
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ローカルブレイクアウトについて
ローカルブレイクアウトとは、特定のクラウドサービス宛の通信について、データセンターなどのインターネットゲートウェイを経由せずに各拠点のインターネット回線から直接アクセスする機能のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- データセンター経由を回避することによる通信効率の向上
- ネットワーク負荷の分散による性能の最適化
- 特定のSaaSサービスへの直接アクセスによる応答性の改善
従来のプロキシサーバー利用環境では、頻繁に変更されるSaaSの宛先情報を手動でPACファイルに反映する必要があり、ローカルブレイクアウトの実現が困難だった。IIJの新機能により、SaaSの宛先情報を自動で追従し、プロキシ除外対象として更新されるPACファイルが提供されることで、運用負荷を軽減しながらローカルブレイクアウトを実現できるようになった。
参考サイト
- ^ 株式会社インターネットイニシアティブ. 「IIJ、プロキシサーバ利用のネットワーク構成でもローカルブレイクアウトを実現する機能を提供 | IIJについて | IIJ」. https://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2025/0303.html, (参照 25-03-04).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
- Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
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