セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-03

VicOneとBlock Harborが日本市場での協業を拡大、自動車向けサイバーセキュリティサービスを強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• VicOneとBlock Harborが日本市場向けの協業を拡大
• TARAやペネトレーションテストなどのサービスを強化
• Block HarborのVSECプラットフォームを日本で展開予定

VicOneとBlock Harborの自動車サイバーセキュリティ協業拡大

トレンドマイクロの子会社VicOneは、2023年初頭に投資を発表したBlock Harborとの協業を拡大し、日本市場向けの自動車サイバーセキュリティサービスを強化することを2025年3月3日に発表した。新たなサービスには、TARA（脅威分析・リスク評価）やISO/SAE21434への準拠支援、ペネトレーションテストなどが含まれており、自動車業界のセキュリティニーズに応える体制を整えている。^[1]

Block Harborは北米の自動車メーカーやサプライヤーへのサービス提供で豊富な実績を持つセキュリティ企業であり、VicOneはこの協業によって日本市場における顧客開拓と窓口を担当することになった。両社の協業により、VicOneのソリューションとBlock Harborのサービスを組み合わせたエンドツーエンドのソリューション提供が可能になっている。

両社の協業が一定の成果を収めた段階で、Block Harborの最先端プラットフォーム「VSEC」の日本市場への投入も予定されている。VicOneはこれまでも自動車サプライチェーン全体を対象としたセキュリティ対策製品を提供してきたが、今回の協業拡大によって包括的な支援体制を確立することが可能になるだろう。

VicOneとBlock Harborの協業内容まとめ

VicOneのセキュリティサービスの詳細はこちら

TARAについて

TARAとは「Threat Analysis and Risk Assessment（脅威分析・リスク評価）」の略称で、自動車のサイバーセキュリティにおける重要な評価手法である。以下のような特徴を持っている。

• システムに対する潜在的な脅威を体系的に分析
• リスクの優先順位付けと対策の効果的な計画立案が可能
• ISO/SAE21434規格への準拠を支援

自動車業界ではコネクティッドカーの普及に伴い、サイバーセキュリティ対策の重要性が増している。TARAの実施により、開発段階から適切なセキュリティ対策を講じることが可能になり、安全な自動車システムの構築に貢献することができる。

VicOneとBlock Harborの協業拡大に関する考察

VicOneとBlock Harborの協業拡大は、日本の自動車産業におけるサイバーセキュリティ強化の重要な一歩となる可能性が高い。特にBlock Harborの北米での豊富な実績とVicOneの日本市場における知見を組み合わせることで、より質の高いセキュリティサービスの提供が期待できるだろう。

ただし、日本市場特有の規制要件や業界慣習への適応が課題となる可能性がある。両社には日本の自動車メーカーやサプライヤーのニーズを深く理解し、きめ細かなサービス提供が求められるだろう。

今後は自動車のソフトウェア化がさらに進み、セキュリティリスクも多様化することが予想される。VicOneとBlock Harborには、この変化に対応できる柔軟なソリューションの開発と、継続的な技術革新が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「VicOne×Block Harbor、協業を拡大 TARA、ペネトレーションテストなど、日本市場向けサービス事業を拡充 | VicOne株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000150132.html, (参照 25-03-03).

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