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【CVE-2025-27142】LocalSendにパストラバーサルの脆弱性、近接デバイスからの任意コマンド実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • LocalSendにパストラバーサルの脆弱性が発見される
  • 任意のコマンド実行が可能となる深刻な問題
  • バージョン1.17.0でセキュリティ修正を実施

LocalSendバージョン1.17.0未満のパストラバーサル脆弱性

LocalSendのファイルアップロードエンドポイントにおいて、パストラバーサルの脆弱性が発見され、2025年2月25日に公開された。この脆弱性は【CVE-2025-27142】として識別されており、パスの検証が不十分なことにより、近接デバイスから任意のディレクトリにファイルを書き込むことが可能となる深刻な問題である。[1]

この脆弱性は特にQuick Save機能が有効化されている場合に深刻で、ユーザーの明示的な操作なしにファイルが自動的に保存される可能性がある。WindowsのStartupフォルダやLinuxBash関連ファイルを通じて任意のコマンドが実行される可能性があり、セキュリティ上の大きなリスクとなっている。

CVSSスコアは6.3(MEDIUM)と評価されており、攻撃の複雑さは低く特別な権限も必要としない。影響範囲は機密性、整合性、可用性のすべてが高く評価されており、早急な対応が必要とされる深刻な脆弱性である。

LocalSendの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-27142
影響を受けるバージョン 1.17.0未満
脆弱性の種類 パストラバーサル(CWE-22)
CVSSスコア 6.3(MEDIUM)
影響を受けるエンドポイント POST /api/localsend/v2/prepare-upload, POST /api/localsend/v2/upload

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおいてファイルパスの検証が不適切な場合に発生する脆弱性である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 意図しないディレクトリへのアクセスが可能となる
  • システム上の重要なファイルが露出するリスクがある
  • 任意のコードやコマンドが実行される可能性がある

LocalSendの事例では、ファイルアップロードのエンドポイントでパスの検証が不十分であったことにより、攻撃者が任意のディレクトリにファイルを書き込むことが可能となった。この脆弱性は特にQuick Save機能と組み合わさることで、ユーザーの操作なしに悪意のあるファイルが自動的に保存される危険性がある。

LocalSendのパストラバーサル脆弱性に関する考察

LocalSendの脆弱性は、ローカルネットワーク上のファイル共有という一般的なユースケースにおいて深刻な影響をもたらす可能性がある。特にQuick Save機能の利便性と安全性のトレードオフが顕著であり、ユーザーの明示的な承認なしにファイルを保存する機能は、セキュリティ上のリスクを大きく高める要因となっている。

今後のバージョンでは、ファイルパスの厳格な検証に加えて、保存先ディレクトリの制限やファイル種別の検証など、多層的な防御機構の実装が望まれる。また、Quick Save機能についても、ユーザーに対してセキュリティリスクを明確に説明し、デフォルトでは無効化するなどの対策が必要だろう。

長期的には、ローカルネットワーク上のファイル共有アプリケーションにおけるセキュリティベストプラクティスの確立が重要となる。特に信頼境界の明確な定義と、近接デバイスからの攻撃を想定したセキュリティモデルの構築が不可欠である。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-27142, (参照 25-03-07).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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