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公開：2025-03-07

インキュデータがイプサで生成AIを活用した顧客データ分析の実証実験を実施、業務効率化に向けた取り組みを本格化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• インキュデータがイプサで生成AI活用の実証実験を実施
• CDPを用いた顧客データ抽出業務の効率化を目指す
• 約100個の質問に対するSQL生成の実験で成果を確認

インキュデータによる生成AI実証実験の実施

インキュデータ株式会社は化粧品ブランド「イプサ」を手掛けるイプサ株式会社において、生成AIを活用したCDP運用と顧客データ抽出業務の効率化に向けた実証実験を2025年3月6日に実施した。日本における生成AI市場は2030年までに年平均47.2%増で成長し需要額が約1.8兆円まで拡大すると予測されており、業務効率の向上や事業変革への期待が高まっている。^[1]

インキュデータは顧客データ活用を軸としたコンサルティングサービスの提供を通じて、イプサの企業変革プロジェクトをサポートしている。顧客データ活用における課題として担当者間のプロセス上のボトルネックやシステムの分散化による工数増加、ナレッジ共有の困難さが挙げられ、生成AIの導入によってこれらの解決を目指すことになった。

本実証実験では、Treasure Data CDPを操作し業務ユーザーのデータ分析業務を支援するシステムの技術検証を実施した。質問からSQLを生成する際の精度向上に向けて、イプサ社内の用語補足やTreasure Data CDP特有の関数知識の追加、複数のRAG構成による過去のデータ抽出業務情報の活用を行っている。

生成AI実証実験の成果まとめ

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CDPについて

CDPとは「Customer Data Platform」の略称で、顧客データを一元管理し活用するためのプラットフォームを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数のデータソースから顧客情報を統合し一元管理
• リアルタイムでのデータ収集と分析が可能
• マーケティング施策の個別最適化に活用可能

インキュデータの実証実験では、CDPとしてTreasure Data CDPを採用し、生成AIとの連携による業務効率化を図っている。データの抽出や分析をより簡単に行えるようになることで、マーケティング担当者の業務負荷軽減と、より効果的な顧客アプローチの実現が期待されている。

生成AIを活用したデータ分析に関する考察

生成AIによるデータ分析支援システムの導入は、企業におけるデータ活用の民主化を促進する可能性を秘めている。従来は専門知識を持つデータアナリストに依存していたデータ抽出や分析作業が、一般の業務担当者でも実行可能になることで、より迅速な意思決定や施策立案が可能になるだろう。

一方で、生成AIが出力するSQLの精度向上や、企業固有の業務用語への対応など、システムの継続的な改善が必要不可欠である。また、データセキュリティやプライバシー保護の観点から、生成AIの利用範囲や権限管理についても慎重な検討が求められるだろう。

今後は対話型インターフェースの開発や、より高度な分析機能の実装など、システムの利便性向上が期待される。さらに、他業界への展開や異なるCDPとの連携など、活用範囲の拡大によって、より多くの企業でのデータドリブン経営の実現が可能になるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「インキュデータ、化粧品会社イプサにおける生成AIを用いた顧客データ抽出の実証実験を実施 | インキュデータ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000076738.html, (参照 25-03-07).

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